長野県
いせんじおんせん・じぇいえいあすてぃたかぎ
医泉寺温泉・JAアスティたかぎ
果樹園と自然に囲まれた、丘の上の静かな農協の宿
飯田市街地から車で10分ほど、天竜川をわたって喬木村に入ったところ、小高い丘の上に建つ宿泊施設がJAアスティたかぎです。JAとつくとおり、農協が運営している宿泊施設です。周囲は果樹園もたくさんあり、また、マレットゴルフのコースがたくさんあるので、行楽の拠点にもいいところです。ここは宿泊施設となっていますが、日帰りでの入浴も可能となっています。受付で入浴料を払って館内奥へと案内に従って進んでいきます。脱衣所は棚にカゴが並んだタイプと、鍵付きの木造ロッカーが並んでいます。洗面台もありますが、固形石鹸とドライヤーが用意されているだけで、わりとシンプルなスタイルです。浴場に入るとまず目の前の大きなガラス窓の外に広がる優雅な景色が目に飛び込んできました。浴場は内湯のみですが、そのすぐ外側はちょっとした広場になっていて、その先は下り斜面です。視界が開けているので、正面の山々がよく眺められました。展望ってほどでもないですが、景色の見える明るい浴場という感じでしょうか。洗い場は壁側にいくつか並び、そして窓際には大きな主浴槽があります。浴室の手前奥の角には小さな湯舟がありますが、こちらは漢方薬湯風呂となっていました。薬湯風呂は大人が2人でいっぱいくらいの小さなもので、真っ黒な湯が張られています。布袋に13もの薬草を入れて沈められているそうです。透明度は10〜15センチほどで、炭のような真っ黒な湯でした。漢方薬っぽい臭いもそれなりにして、また肌に触れた瞬間ちょっとだけ傷が沁みるような気がしました。けっこうぬる目の湯で、じっくりと浸かることができます。ぬるい湯なのですが、しっかりとポカポカ感があるのが凄いところですね。あせもや肩こり、腰痛に効果があるそうです。主浴槽の湯は無色透明で、極微妙に曇りのある湯に見えました。湯は角にある岩の注ぎ口からジャンジャン注がれていますが、湯舟からはまったく溢れ出る気配はなく、循環されているようです。湯は非常にしっとりとした感覚の湯で、臭いや味に特徴はないようです。温泉分析表を見るとペーハーが10.39もあるそうですが、高アルカリというような印象は湯舟では感じませんでした。循環されてなくなってしまったのか、それほど特徴に現れない湯なのかは不明です。ロビーには卓球台もあり、浴後に温泉卓球というのもいいかもしれませんね。スポーツや研修にも便利な温泉施設だと感じました。
掲載: 2009/07/26
Data
- 所在地:長野県下伊那郡喬木村
- 源泉名:松沢源泉
- 入浴 :2008年8月
- 泉質 :温泉法第二条に規定する温泉
- 泉温 :源泉12.8度
- PH :10.39
- 蒸発残留物:210mg/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索