滋賀県
ながはまたいこうおんせん・ながはまろいやるほてる
長浜太閤温泉・長浜ロイヤルホテル
琵琶湖畔の歴史の町に湧く、鉄分豊富な真っ赤な温泉
琵琶湖の東岸、長浜は豊臣秀吉ゆかりの地として知られています。織田信長の信頼を得て羽柴秀吉と名乗り長浜城の城主となって10年ほど住んでいたのだそうです。現在の長浜城天守閣は昭和58年(1983)に復元されたもので、歴史博物館になっています。その天守閣を見下ろすように琵琶湖畔に建つ一際大きなホテルが「長浜ロイヤルホテル」です。豊公園のすぐ脇のレイクサイドにあり、レジャーの拠点として便利なリゾート観光ホテルです。館内にはレストランや宴会場の他、美容室やショッピングプラザ、ゲームセンター、そしてテニスコートやガーデンプールなど、大型のホテルとして十分な施設を持っています。そして気になる大浴場ですが、こちらは天然温泉の露天風呂もある本格的な温泉施設となっています。浴場は1階に奥にあります。さすがに大きなホテルだけあって脱衣所もそれなりに広いです。スリッパや下足は誰のかわからなくならないように、下駄箱にはそれぞれ番号も明記されています。また、脱衣所には棚にカゴがズラッと並ぶタイプですが、それぞれにも番号が振られていました。脱衣所の一角には貴重品用のボックスもありますが、数は多くありません。貴重品は部屋においておく方が無難です。浴場に入ると、浴室の中央に大きな主浴槽があり、奥の外壁側に洗い場がズラッと並んでいます。洗い場は目の前がガラス窓になっていて、外の露天風呂を眺めながら体を洗うような形になります。浴室はとにかく広めで湯舟も大きいので、多少の混み具合なら問題ないでしょうが、シーズン中は余計にごったがえすかもしれません。タイル張りのわりとシンプルな浴室で、サウナや水風呂もあります。内湯の湯舟はジャンジャンと湯が豪快に注がれていますが、無色透明の湯が循環されているだけで温泉ではないようです。露天風呂は内湯よりはちょっと小さめですが、それなりに大きい岩風呂になっています。こちらは内湯とはまるで違い、赤茶色に濁ったお湯になっています。透明度は3センチくらいでしょうか、足元はまったく見えないので段差などに注意しながら入ります。壁にある説明によると、湧出時は無色透明だけど空気に触れることで酸化して錆びた鉄のような色になるのだそうです。鉄分を多く含んでいるということで、貧血性の人にも効果があるのだとか。露天は巨石に囲まれ、雰囲気も悪くはありませんが、葦簾 の貼られた屋根があったり、高い壁があったりと眺望は良くありません。1階であることと、屋根がないと客室からも丸見えなので仕方ありませんね。建物の上の方にも浴場を作って、展望風呂という風にでもしたらもっと良かったかもしれませんね。しかしながらとても特徴的な湯が楽しめるので、旅の疲れを癒せることでしょう。
掲載: 2009/08/01
Data
- 所在地:滋賀県長浜市大島町
- 入浴 :2008年8月
- 泉質 :温泉法規格該当鉱泉
- 泉温 :源泉21.7度
- 湧出量:毎分92.2リットル
- 掘削深度:11メートル
- PH :6.46
- 蒸発残留物:251mg/kg
- ラドン含有量:4.61x10-10キュリーラドン/kg
- 形態 :リゾートホテル 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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