和歌山県
ふじのもりふどうおんせん・だるまゆ
藤の森不動温泉・だるま湯
浴後の肌の艶が嬉しい!ツルッとした肌になれるぞ
和歌山県海草郡紀美野町、美里温泉のさらに上流にある温泉療養施設が「藤の森不動温泉 だるま湯」です。海南市の市街地から国道370号線をひたすら高野山に向けて走り、50〜60分ほどで辿り着きます。ときおり集落があるものの、非常に細い道路で、舗装されてはいるものの国道とは思えないようなクネクネした山道でした。すっかり山の色も濃くなり谷が深くなってきた頃にだるま湯が見えてきます。藤の森不動温泉は、昭和63年(1988)に、川の橋を架け替える工事の際に発見された温泉だそうで、まだまだ歴史の浅い温泉です。施設は宿泊施設ですが、宴会や立ち寄り入浴での利用も可能です。わりと小ぢんまりとしているけど、小奇麗でとても快適そうな宿でした。浴場は玄関を入って左奥、広間の先にあります。手前が男湯で奥が女湯となっていました。脱衣所には棚に籠が並びます。広間の前にコインロッカーもあるので、貴重品はそこを利用しましょう。脱衣所には浴場の入口とさらに下へと降りる階段がありました。階段の下には露天風呂があるようです。まずは内湯へと向かいます。右手壁側に洗い場が並び、反対側には広い湯舟があります。浴室の奥は大きなガラス窓になっていて、外の景色がよく見えます。外側は崖になって貴志川が流れていました。また目の前には川を渡る橋があり、対岸は道路になっています。別に覗き込まれるような感じではありませんが、大らかな感じがいいですね。湯舟はとても大きくて、脇の湯口から無色透明の湯がジャンジャン注がれています。100パーセント天然温泉で加水はしていないそうですが、循環されているのでしょうね。露天風呂は岩風呂になっています。高い竹垣風の壁があり、男女をわけているようです。湯舟が手前にあり、そして奥にはミニ滝が流れています。ところが、よく見るとミニ滝ではなくそこも湯舟のように見えます。しかし湯は溜まってはいなくて、流れているのも水のように冷たいものでした。手前側は横に壁があり、ちょっと閉塞的な感じですが、雰囲気は悪くありません。奥の湯舟のようなところからは谷が見えるようです。湯はさっぱりとしていて、あまり特徴を感じないような気がしますが、浴後に肌がツルッとして艶を感じる気がします。また、休憩室には飲泉用に冷たい温泉水が用意されていました。飲んでみると、鉄味のような微妙な塩分と炭酸味を感じました。けっして旨いとは言えない味ですが、何だか健康になりそうな印象を受けました。
掲載: 2009/08/30
Data
- 所在地:和歌山県海草郡紀美野町滝の川
- 入浴 :2008年8月
- 泉質 :ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(中性低張性冷鉱泉)
- 泉温 :源泉15.4度
- 湧出量:毎分51リットル
- PH :6.7
- 蒸発残留物:1.566g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :(浴用)きりきず、やけど、慢性皮膚病、アトピー性皮膚炎など
(飲用)糖尿病、痛風、肝臓病など - 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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