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神奈川県

はこねゆもとおんせん・はこねゆもとほてる

箱根湯本温泉・箱根湯本ホテル

本館・新館の広い大浴場と隠れ湯のような露天風呂で風情満点
箱根湯本温泉は箱根十七湯の中でも最も古くから知られる温泉地です。温泉場としての歴史も古く、天平10年(738)に開湯したという記録もあることから、実に1,300年ほどの歴史があるということになります。現在でも箱根の中で最も賑わう温泉街として人気あるところです。箱根湯本ホテルは温泉街の中ほどにありますが、この周辺は山の谷間の自然豊かな場所になっていて、大きなホテルながらも自然も感じられるホテルです。ホテルは本館と別館にわかれていて、本館は須雲側寄り、別館は県道沿いにありますが、館内は渡り廊下で繋がっているので行き来することができます。浴場は本館、別館のどちらにもあり、それぞれ趣向が違うので湯巡りを楽しむこともできます。本館の浴場は3階にあります。エレベータで昇ると廊下の中央に出るので、左右にそれぞれの端に男湯、女湯がありました。脱衣所は棚にカゴが並んだシンプルなスタイルです。貴重品ロッカーもありますが、なるべく大事なものは持ち込まないようにしましょう。浴室はこれがまた大型のホテルらしく広々とした大きなものです。石タイルの浴室にいくつもの湯舟が並んでいました。浴室の中には石灯篭などもあり、風情もあっていい感じです。また湯量が豊富なのでしょう、一部は循環しているのかもしれませんが、大量にドバドバと流れ溢れ出る湯も豪快でまた魅力的です。湯は無色透明でサラサラとした軽い感じの大人しい湯でした。別館の浴場は1階にあります。1階といっても坂の上にあるので、本館のR階から連絡通路で向かいます。ちなみに連絡通路の下には石畳の古そうな山道が走っているのですが、これは旧東海道だそうです。こちらの浴場も内湯ながらも広々としています。湯舟は4つ並んでいてどれも大きめのものです。一番外側の湯舟だけが少し高い位置にあり、そのオーバーフローが隣の湯舟に注がれていました。あとの3つの湯舟は同じ高さのようですが、それらの湯舟は1〜2センチくらいの水位の浅い部分でつながっていました。ふと気付いたのですが、薬草風呂のような香りがしたので周りを見渡しましたが、それらしき浴槽がありません。すべて湯舟の底が木の板になっていたので、石タイルの浴槽ながらも木の柔らかい臭いをそう感じたのかもしれません。露天風呂はちょっと小ぢんまりとした岩風呂になっています。小ぢんまりとはしていながらも、目の前にはダイナミックに滝が流れています。滝というよりも堰を流れ落ちる川なのですが、とてもワイルドで豪快なインパクトがある光景です。落ち着いた雰囲気があり、ボーッと滝を眺めていたのですが、ふと岩の陰に湯けむりが見えたので湯舟の奥の方へと向かうと、岩陰の細い通路の奥にまだ湯舟がありそうです。露天は混浴になっていて女湯と繋がっているのか?と思いましたが、位置を考えてもちょっとあり得ない状況です。恐る恐る近づいていくと、その先に隠れるようにして湯舟がありました。別に女湯に繋がっているわけでもなく完全に男湯なのですが、まさに隠れ湯のような湯舟でした。大型のホテルながらも風情のある浴場で、少し古さが見え隠れし始めてはいますが、非常に満足感の高い温泉でした。
掲載: 2009/09/06
Data
  1. 所在地:神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋
  2. 源泉名:混合泉(須雲1号泉、須雲2号泉、須雲3号泉、畑宿、観音沢、遠藤)
  3. 入浴 :2008年8月
  4. 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)
  5. 泉温 :源泉60.9度
  6. PH :8.4
  7. 形態 :温泉観光ホテル 男女別
  8. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  9. 露天風呂:あり
  10. 開放度:☆☆☆
  11. 清潔度:☆☆☆☆
  12. 気軽度:☆
  13. 異色度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆