山梨県
やまなかこひらのおんせん・いしわりのゆ
山中湖平野温泉・石割の湯
木目の鮮やかなウッドスタイルの浴舎で木のぬくもりを感じる
山中湖の西、約800メートルの国道413号線沿いにある日帰り入浴施設が「石割の湯」です。UFOのような円錐を大小2つ重ねたような形の木造の建物が、非常にユニークで、それでいて温かみを感じさせる施設です。形は変わっていますが、非常に素朴な雰囲気もあります。館内に入ると右手に下足箱、そして自動券売機と受付があります。受付前は売店になっていて、土産物のお菓子やおもちゃ、産直の野菜などが売られていました。ロビーには急な螺旋階段もあります。2階に上がれるのですが、そこは展望室となっているようです。浴室は中庭を挟んだ奥にあります。手前側には食事もできる大広間もありました。浴室側にも広間の休憩室があります。脱衣所に入ると籠が用意された棚と、コイン返却式の木造ロッカーが並びます。天井は高く、見上げると放射線状にのびた梁が見事です。浴舎の方も天井が円錐形になっているようです。太い梁は木の自然の形を活かした角材で、その重なり合う様がとてもかっこよく感じます。浴室に入るとこちらは石畳に石垣風の壁で、重厚感のある石造りのイメージです。天井は脱衣所と同じで、内湯ながらも天井が高いのでとても開放感があります。左手にはボディソープとリンスインシャンプーの用意された洗い場があり、右手にはサウナ、寝湯、主浴槽と並びます。サウナは数名しか入れないとても小さなタイプです。寝湯は3基並び、ぬるめの気泡浴になっていました。主浴槽は奥にジェット噴流の付いたものです。主浴槽の奥には打たせ湯が2つありました。しぶきが飛び散らないように壁とカーテンとで仕切られていました。また、主浴槽の隅には小さな水風呂がありました。水風呂といっても冷たくない程度の水風呂です。主浴槽の奥は大きなガラス窓になっていて、その外側には露天風呂がありました。屋根のついた岩風呂で、4〜5名ほどの小ぢんまりとした湯舟です。高い壁に囲まれ開放感はそれほどありませんが、雰囲気は悪くありません。浴場のさらに奥にも洗い場は並びます。洗い場だけが並ぶのかと思っていたら、その奥に露天風呂の出入り口がありました。こちらの露天風呂は檜風呂になっていて15名以上はゆったりと入れる大きなものです。切妻屋根もついていて雨天でもゆっくりと入れます。湯舟の床は砂岩のようなキメ細かい感触がとても気持ちいい石でした。湯は無色透明、さらっとして非常に軽い印象の湯です。湧出時には僅かな硫黄臭もあるそうですが、湯舟では消毒臭が強くてよくわかりませんでした。また、アルカリ性の湯とありますが、カルキ臭くて手がキシキシするほどで、ちょっとがっかりです。入口前には温泉スタンドもあるので、気軽に自宅で温泉気分を味わうこともできるのは嬉しいですね。
掲載: 2009/10/04
Data
- 所在地:山梨県南都留郡山中湖村平野
- 入浴 :2008年10月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉25.6度
- 湧出量:毎分185リットル
- PH :10.0
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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