茨城県
ほてるにゅーはくあきおんせん・ほてるにゅーはくあき
ホテルニュー白亜紀温泉・ホテルニュー白亜紀
中世代白亜紀層の崖の上から広大な太平洋を望む
茨城県、人気の海水浴場として知られる阿字ヶ浦の少し南、鹿島灘を臨む高台にある観光ホテルがニュー白亜紀です。阿字ヶ浦は1.5キロに渡って砂浜が続き、国営ひたち海浜公園が隣接しているので、レジャーを存分に楽しめるスポットとなっています。そのすぐ南側、漁港を過ぎると今度は荒々しい岩礁地帯となります。ところがこの地域の岩礁は、ガタガタと階段状になっているのが特徴的です。実は中世代白亜紀の地層が露出しているところで、アンモナイトの化石なども発見されている貴重な海岸なのだそうです。ホテルのネーミングはそこから由来しているのでしょうね。ホテルの建物はけっこう大きなもので、披露宴会場にも利用されるなど、セレモニー会場用途にも活用されているリゾートホテルとなっているようです。近くの漁港から水揚げされる新鮮な魚介類を味わえるということで、食の楽しみも魅力のひとつですが、何よりも天然温泉が楽しめるというのが最大の魅力でしょう。温泉は日帰り入浴も積極的に受け付けているようで、玄関脇には入浴者専用の出入口までも用意されていました。入浴は「昼の部」と「夜の部」にわかれ、途中で清掃が入るようなので、訪れる際には時間帯に注意しましょう。浴場は館内に入ってすぐ左側、シューズロッカーの先にあります。受付を済ませて中に入ると、脱衣所にはコイン返却式のロッカーがズラッと並んでいます。脱衣所は奥行きがあり、その奥の方には洗面台などのあるエリアと、今度は棚にカゴがシンプルに並んだエリアとなっていました。宿泊客ならわざわざロッカーを利用しなくても、ここでいいのでしょう。浴場は内湯と露天とがありますが、どちらも中規模程度の浴場です。内湯には大きなガラス窓があり、そこからは海が眺められるようになっていました。海岸沿いの高台にあるので、なるほどとても見晴らしがよくていい感じです。湯は温度が低いということで加熱しながらの利用だそうです。見た目にはほとんど無色透明でしたが、微妙にくすんだ黄色にも見えます。けっこうツルツル感の強い湯で、肌の滑らかさがなんとも心地よくて気に入りました。露天は岩風呂になっていて、骨組みだけの屋根がついています。テラスのようなところに湯舟があるので、開放感があってとても気分がいいです。目の前の太平洋から吹いてくる海風が、非常に爽やかでとても心地よいものでした。浴後は軽食が用意できる休憩室があります。わりと地元の方々も頻繁に訪れているようで、常連らしき人々でそれなりに賑わっていました。ちなみに駐車場脇には温泉スタンドもあります。大きなタンクがあれば温泉を持ち帰って、自宅で優雅に楽しむこともできそうです。非常にあたたまりのいい湯と評判のようなので、冬場には重宝できる温泉となるでしょう。
掲載: 2009/10/04
Data
- 所在地:茨城県ひたちなか市磯崎町
- 入浴 :2008年10月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉
- 泉温 :源泉28.8度
- 形態 :温泉観光ホテル 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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