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山梨県

すたまおんせん・わかみろう「すたまのゆ」

須玉温泉・若神楼「須玉の湯」

開放感たっぷりの露天風呂と源泉内湯が自慢
須玉インターからクルマですぐ、国道141号線脇の高台中腹にある温泉旅館が須玉温泉「若神楼」です。そしてその脇に併設する温泉施設が「須玉の湯」です。旅館は大きくてそれなりに高級感のあるものですが、入浴施設の方は少し年季を感じる佇まいでギャップを感じます。館内に入るとまずは広いロビーがありました。広いというよりは、何だかアンバランスなだだっ広さを感じます。天然木の重厚なテーブルとイスが片側には並べられ、反対側は派手なゲーム機などが並んでいます。入浴受付はそのロビーを過ぎたところめにありました。受付を過ぎていくとテーブルの並んだ休憩室がありました。ここでは軽食もとることができるようで、先客たちがのんびりとしながら寛いでいました。休憩室の突き当たりを出ると、そこは外ですがすぐに浴舎の入口があります。浴舎には「岩風呂温泉」と書かれた暖簾が揺れています。館内に入るとそこにもまた広い空間があり、こちらでも休憩ができそうな雰囲気です。そしてようやく浴場の入口があり、右手が男湯で左手が女湯となっていました。脱衣所は棚に籠が並ぶとても簡素なタイプです。貴重品用のコインロッカーも用意されていました。それなりに広々とした印象があります。浴場に入るとまたこちらも広くて内湯ながらも開放感があります。手前側両サイドには洗い場が並び、奥には大きな湯舟があります。床や洗い場、湯舟は赤い御影石で、壁や天井は木造となっています。浴室内は天井も高く、切妻屋根の梁が黒光りしていてまるでみちのくの湯治場を彷彿させる雰囲気がありました。湯舟へはジャンジャンと湯が注がれ、大きな湯舟ながらも大量に湯が溢れていて、優雅な雰囲気も感じます。また、一角には岩で囲まれた小さな湯舟がありました。こちらは源泉浴槽のようで、34度というかなりぬる目の湯がありました。主浴槽の湯は完全な無色透明ですが、こちらは微妙に白濁している気がします。湯は飲泉も可能なようで、コップが用意してありました。さっそく飲んでみると、炭酸泉特有の古釘のような味覚がありました。金気臭と一言でいいつくしてしまうには無理のあるような、独特の風味を感じました。また、浸かっているとうっすらと体中に気泡がまとわりつくのも特徴的です。肌の表面が気泡でコーティングされたような感覚で、非常に心地よい感触です。これだけでもけっこう満足なのですが、さらに魅力的な露天風呂があります。脇の扉から外に出ると巨石に囲まれた大きな露天風呂があります。本当に広々としていて開放感たっぷりの湯舟です。高台にあるのですが、これといって見ごたえのある景色でもないのは残念ですが、正面の山々や高速道路を行き交う車を眺めながらのんびりと湯を満喫することができました。予想外に個性的な雰囲気と湯で、非常に満足感の高い温泉施設だと感じました。
掲載: 2009/10/10
Data
  1. 所在地:山梨県北杜市須玉町若神子
  2. 源泉名:須玉の湯
  3. 入浴 :2008年10月
  4. 泉質 :単純温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)
  5. 泉温 :源泉29.3度
  6. 湧出量:毎分51.1リットル
  7. PH :7.8
  8. 蒸発残留物:677mg/kg
  9. 形態 :温泉宿併設の温泉施設 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 異色度:☆☆☆
  16. 景色 :☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆