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東京都

おうがいおんせん・すいげつほてるおうがいそう

鴎外温泉・水月ホテル鴎外荘

都心のオアシス、鴎外ゆかりのホテルで天然温泉を味わう
上野駅から徒歩で12〜13分ほど、上野公園を抜け、上野動物園の裏側に位置する水月ホテル鴎外荘は、都心とは思えぬ静かな場所に建つ和風ホテルです。鴎外荘の名前にもあるとおり、明治を代表する文豪の森鴎外にゆかりをもつホテルです。森鴎外は小説家としてだけでなく、翻訳家や軍医としても活躍した偉人です。その居住跡が敷地内にあるのです。外観は鉄筋の近代的なホテルで、綺麗で高級感のある佇まいです。自動ドアを抜けると、すぐまた右側に自動ドアがあり、正面は通路になっています。ホテルのフロントはそのドアの奥にありました。正面の通路を抜けると浴場のある建物があります。しかし、その通路の脇には何やら古そうな和風の民家がありました。この民家こそが森鴎外の居住跡なのだそうで、舞姫を執筆した部屋がそのまま残されているのだそうです。浴場は奥の建物の2階にあり、エレベータか階段であがります。客室の続く廊下を抜けた角に浴場入口がありました。浴場は「福の湯」と「檜の湯」の2つあり、定期的に男女が交替になるようです。今回は「檜の湯」に入ることになりました。こちらは樹齢が二千年を超えるという古代檜の木材に漆を施した非常に高雅で贅沢な浴場となっているそうです。脱衣所はわりと小ぢんまりとしたものですが、大きな鏡の洗面台と脱衣籠が並びます。入口には天然水の給水器も用意されていたり、無料で利用できるマッサージマシンも設置されています。貴重品は専用のボックスが用意されていました。浴場も小ぢんまりとしたタイプですが、御影石の壁で囲まれたすっきりとしたデザインのものです。窓は換気用の小さなものが上の方にあるだけですので、開放感のようなものはありませんが、雰囲気は決して悪いわけではありません。洗い場は左側に並び、右側には湯舟があります。湯舟は大人が10名くらいは入れそうな大き目のもので、漆器のような深い色合いの湯舟となっていました。お湯も色のついた特色のあるものですが、湯舟自体が濃い色をしているので、見た目よりも薄い色の湯でした。透明度は2〜3メートルぐらいでしょうか、麦茶のような焦げ茶色っぽい色をしています。非常にサラッとしていて、見た目以外はあまり癖のない大人しい湯です。脇にある湯口からはかなり熱湯に近い湯がチョロチョロと少しずつ注がれています。ちょっと舐めてみたりもしましたが、臭いも味もほとんど感じませんでした。熱めの湯にも感じますが、さっぱりとしているのでとても気持ちよく浸かることができます。湯舟に浸かっていると、やはり気になるのがツルツルとした漆の湯舟です。木のぬくもりを活かしつつも、滑らかな肌触りがとても優雅に感じます。都心のホテルで天然温泉が楽しめるというのは、非常に優雅な気分になりますね。贅沢な気分で都会の夜を楽しみましょう。
掲載: 2009/10/25
Data
  1. 所在地:東京都台東区池之端
  2. 入浴 :2008年11月
  3. 泉質 :重炭酸ソーダ泉
  4. 泉温 :源泉19.8度
  5. 湧出量:毎分24リットル
  6. PH :7.88
  7. 蒸発残留物:453.1mg/kg
  8. 形態 :温泉ホテル 男女別
  9. 効能 :神経痛・リュウマチなど
  10. 露天風呂:なし
  11. 開放度:☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆
  14. 穴場度:☆☆☆
  15. 優雅度:☆☆☆
  16. 景色 :
  17. 総合評価:☆☆☆