山梨県
いさわおんせん・いさわときわほてる
石和温泉・石和常盤ホテル
内湯にはステンドグラスのようなカラフルなモザイク画
石和温泉の東側入口、通りの角にある大きな和風旅館が石和常盤ホテルです。石和温泉は県内でもトップクラスの大きな温泉街で、高級な旅館やホテルが建ち並んで活気にあふれています。このホテルは見た目にも大きな鉄筋の旅館ですが、館内に入ると数寄屋造りで絵画や調度品に彩られた優雅なロビーや廊下が印象的で、旅情をかきたてていました。浴場は1階ロビー奥の右手側にあります。浴場前には湯上がり処としてちょっとした休憩所があり、冷たいミネラル水をいただけるようになっていました。浴後の水分補給にいいですね。脱衣所は棚にカゴが並ぶスタイルで、ロッカーなどは用意されていないので持ち込まないようにしましょう。手前が脱衣エリアで奥に洗面台とテーブルセットの置かれた休憩スポットがありました。ガラス窓越しには露天風呂が見え、なかなか風情ある雰囲気が漂います。内湯はワンフロアですが非常に広々とした大きな空間で、正面に大きな湯舟、手前側は洗い場となっていました。ここでまず目を惹くのが、正面の湯舟の壁にある大きな絵画です。絵画というよりステンドグラスのようなクリア感のあるカラフルなモザイク画で、武将の描かれた川中島合戦の様子となっていました。これがまた非常に緻密でダイナミックな絵です。よく見ると、モザイクのひとつひとつは小さなガラスのような石でした。世界40数カ国から集めたという石のモザイク画なのだそうです。このホテルの目玉のひとつにしているだけあって、とても見応えのある絵です。湯舟は無色透明のきれいな湯が張られていて、絵の下の岩組みから湯が注がれています。循環、加熱、消毒、加水を行っているそうですが、湯舟からはけっこう大量に溢れ出て床に広がっていく様は、とても贅沢な気分にさせてくれます。刺激の少ない湯であっさりとした感じであるため、じっくりと浸かることができました。露天風呂は内湯のすぐ外側の脱衣所寄りにあるのですが、内湯に比べるとかなり小ぢんまりとしたものですが、雰囲気はけっこうイケています。直径1.7メートルほどの円形で、ヒノキで作られた暖かみのある立派な湯舟です。浴場のすぐ外側はどうやら道路になっているようで、行き交う車の喧騒がありますが、それをかき消すように小さな滝が水音を立てています。壁は高いので景色などはまったく見えませんが、狭いながらもミニチュアの庭園のように風情ある工夫がされていました。混んでしまうとゆっくりはできませんが、のんびりと浸かりたくなるような落ち着いた雰囲気がありました。
掲載: 2009/10/25
Data
- 所在地:山梨県笛吹市石和町川中島
- 源泉名:山梨県企業局 石和温泉管理事務所
- 入浴 :2008年11月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 泉温 :源泉43.7度
- PH :8.8
- 蒸発残留物:368mg/kg
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索