大分県
しんやばおんせんかん・もみじのゆ
深耶馬温泉館・もみじの湯
深耶馬溪の入口に建つ、公共の新しい温泉施設
深耶馬溪の入口、県道27号線と県道28号線がぶつかる交差点の近くに建つ中津市営の温泉施設が「もみじの湯」です。クリーム色をした建物で、まだ出来て間もないような新しくとても綺麗な施設でした。以前は「町営深耶馬温泉センター」という温泉施設があったのですが、老朽化を理由に閉鎖してしまい、それに代わる施設として平成16年(2004)にオープンしたというニューフェイスの温泉施設なのだそうです。館内に入ると木製の床や壁が鮮やかです。自動券売機で入浴券を購入して受付をします。玄関のあるフロアは2階になっていて、大きな休憩広間がありました。正面にある階段を下りて行くと1階に浴場がありました。平屋建てのように見える建物ですが、実はとても立体的なイメージの温泉施設です。浴場は少し形の異なるものが2つあり、定期的に男女が入れ替わるシステムのようです。今回は左側の浴場に入りました。脱衣所は棚にカゴが並んでいて、その奥にコインロッカーがあります。コインロッカーは有料ですが10円だったので良心的です。洗面台は広々としていて、ドライヤーも完備しています。浴場に入ると広い内湯で、左側に洗い場が並び右側に大きな湯舟があります。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが用意されています。全体的にシンプルな印象なのですが、コンクリートに玉石が埋め込まれた壁など、地味ながらも個性的な雰囲気があります。湯舟は中央が丸みを帯びている変わった形のものです。ちょうどいい温度の湯がトロトロと注がれていました。注がれた湯はガラス窓際の専用の排水溝へと流れていくので循環式なのかと思いましたが、表示によるとどうやら掛け流しで利用されているそうです。くすみのある微かに黄色い湯で、微妙にツルッとした柔らかな浴感がありました。ガラス窓の外側には露天風呂もありました。露天は岩風呂になっていて、それなりに大きなものです。川沿いにあるので長閑な山間の景色と、耶馬溪特有の岩肌が剥き出した山肌を見ることができ、のんびりと過ごすことができました。それにしても駐車場は整備され広く、そして設備も新しくて充実していますが、いつもわりと空いていてあまり混雑することはないようです。近くにはもっと格安で、風情のある温泉がいくつもあるので仕方がないのかもしれません。でも、設備はとても充実していて綺麗なので、ファミリーやグループで利用するのにはちょうどいい施設かもしれませんね。ただし、シーズン中は逆に混雑するかもしれないので要注意です。
掲載: 2009/11/08
Data
- 所在地:大分県中津市耶馬溪町深耶馬
- 入浴 :2008年12月
- 泉質 :単純温泉
- 泉温 :源泉36.4度
- 湧出量:毎分61.1リットル
- PH :8.1
- 蒸発残留物:0.284g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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