熊本県
うちのまきおんせん・おんせんかっぽうがねまさ
内牧温泉・温泉割烹がね政
割烹料理店に併設されている優雅な公衆浴場
阿蘇内牧温泉は阿蘇外輪山の北側にある、阿蘇屈指の温泉街を形成している観光温泉地です。阿蘇連山の美しい山並みや牧歌的なのんびりとした町の雰囲気など、観光地として人気が高いところです。温泉街には沢山の旅館やホテルがありますが、公衆浴場が多いのも魅力のひとつです。「がね政」は、公衆浴場のひとつとして数えられますが、見た目には敷居の高そうな割烹料理店になっています。それというのもここは割烹料理店に併設される公衆浴場なのです。料理店のレジで入浴料を払ってから浴舎へと向かいます。もともとは公衆浴場であったのが、割烹料理店を始めることになり、そして現在のような両立するスタイルとなったのだそうです。温泉の看板や案内があるものの、雰囲気はまったくの割烹料理店なのでとても違和感があります。浴舎は料理店とは別棟になっているようで、一旦外に出たところに脱衣所の入口がありました。脱衣所は鍵付きの木造ロッカーがありますが、それほど広くはありません。ガラス窓の外側には日本庭園と池が見えますが、よく見るとそれは池ではなく露天風呂でした。小さな庭池のような岩風呂で、庭園の中の池という雰囲気でなかなか風情があります。内湯の扉を開けると、階段になっていて少し低い位置に浴室があります。こちらもポツンとひとつ湯舟があるだけの小ぢんまりとしたものでした。しかしながら、石タイル張りの岩風呂で、壁は石垣のようになっているなど、小さな旅館のお風呂のような優雅な雰囲気がありました。湯舟には極微妙に薄く黄色づいたような湯が並々と溢れ、豪快にも湯舟から溢れ出して床に広がっています。見た感じからして源泉掛け流しなのでしょう、湯量はけっこう豊富なようですね。これといってカランが並んでいるわけでもなく、入浴客はそれぞれ湯舟から桶で湯を汲んで、体を洗っていました。また、ボディソープやリンスインシャンプーなども用意はされていないので、基本的には普通の公衆浴場のように持参するシステムのようです。普通の公衆浴場ながらも、普通じゃない雰囲気がたまらなく魅力的でした。
掲載: 2009/11/14
Data
- 所在地:熊本県阿蘇市内牧
- 源泉名:温泉割烹がね政
- 入浴 :2008年12月
- 泉質 :ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
(中性低張性高温泉) - 泉温 :源泉42.3度
- PH :7.24
- 総成分量:1239.5mg/kg
- ラドン含有量:0.54x10-10Ci/リットル
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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