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熊本県

しすいこうしおんせん・こうしおんせん

泗水孔子温泉・孔子温泉

歴史の遺物、巨大な煙突が見守る日帰り温泉施設
熊本県の泗水町は、中国山東省泗水県を肖ってネーミングされた田園都市です。明治の町村制施行時に、この地の地形が似ていることと泗水出身の孔子に肖り、文教の地として発展することを狙って命名されたとのことです。現在では、街中のいたるところで中国建築の建物やオブジェを見ることができ、町全体がテーマパークのような観光地になっています。その町の一角には赤レンガの巨大な煙突が2本、時代に取り残されたかのように突っ立っています。そしてそこには「孔子温泉」の文字が目立っていました。煙突の周囲は駐車場になっていて、その前には古代中国風の建物があり、日帰り温泉施設となっていました。ところがこの煙突は現在は使われていないようです。かつて泗水は製糸業が盛んで、製糸工場で使う湯を沸かすボイラーの煙突だったそうです。やがて製糸業が衰退し、現在では町のシンボルとして煙突だけが残されているそうです。業種は違うものの、煙突と温泉はつながりがありそうで、違和感はありませんよね。温泉施設の館内に入ると正面に受付があり、右側には食事処、左側にはゲームコーナーがあり、一昔前の健康ランドみたいな雰囲気がありました。脱衣所は広々としていて、コインロッカーが並んでいます。コインロッカーは有料ですが10円というのが良心的ですね。浴場は天井も高く、そして広いです。やはり健康ランドのような雰囲気があり、様々な種類の湯舟が並んでいました。浴室の中央に掛かり湯があり、その手前に真っ白な孔子像が立っています。湯舟は大きな主浴槽とそれに続いてジェットバスやバブルバスが並んでいました。その奥にはヘルツバス付きのヒノキ風呂があります。サウナも広々とした大きなもので、水風呂は深さのあるタイプでほどよい冷たさとなっていました。続いて露天風呂へと出ます。こちらは岩風呂になっていて、高い壁に囲まれながらも雰囲気はばっちりです。大きな湯舟と小さな湯舟があり、小さい方は薬草風呂となっていますが、わりと薄い感じでキツイ薬草風呂が苦手な人もソフトに利用できそうです。また、その手前にも小さな湯舟があります。とても感じのいい湯舟ですが、これは掛かり湯だそうで浸かることはできません。ついつい入りたくなってしまうくらいの大きさで、掛かり湯ならもっと小さくすればいいのにと思いました。おそらく間違えて入浴してしまう人もいることでしょう。露天の一角にはペンギンサウナというのもありました。こちらは冷凍庫のような冷たいサウナで、汗が一気にひいて凍える寒さです。高温サウナで熱くなった体を冷ますと、毛穴が引き締まる感じがします。湯は微妙に濁っているようだけどほとんど無色透明で、微妙なツルツル感がありました。設備全体としては近代的な温泉施設ですが、観光地らしい独特の雰囲気もあり、気軽に立ち寄れる温泉として重宝できる存在と感じました。追記:2010年8月から休業とのこと
掲載: 2009/11/15
Data
  1. 所在地:熊本県菊池市泗水町福本
  2. 入浴 :2008年12月
  3. 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(中性・低張性・温泉)
  4. 泉温 :源泉41度
  5. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  6. 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、病弱児童、慢性婦人病、神経痛など
  7. 露天風呂:あり
  8. 開放度:☆☆☆
  9. 清潔度:☆☆☆
  10. 気軽度:☆☆☆☆☆
  11. 異色度:☆☆☆
  12. 景色 :☆☆
  13. 総合評価:☆☆☆