1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 筑後川温泉・復千香

福岡県

ちくごがわおんせん・ふくせんか

筑後川温泉・復千香

筑後川のせせらぎを楽しみ流れを眺める客室が自慢
福岡県の南東部、筑後川沿いにあるその名の通りの筑後川温泉は、いくつかの旅館が建ち並ぶ温泉街を形成しています。「復千香」はその温泉街の西側に建つ温泉旅館です。平成20年(2008)の10月にリニューアルオープンしたばかりということで、ものめずらしさもあってさっそく訪れてみました。旅館の入口は石畳が玄関まで延びて、なかなか風情のある佇まいです。建物は昔からあるものをそのまま利用していますが、いたるところ改装されていてリフレッシュされているという感じです。館内はところどころ改築の跡が見られますが、全体的にはちょっと年季を感じるものとなっています。しかしながら綺麗な女将さんが非常に愛想も対応も良くて、好感の持てる宿という印象を受けました。浴場は1階のフロント正面の廊下の途中にあります。脱衣所にはカゴが並び、わりと小ぢんまりとした感じはありますがけっして狭くはありません。貴重品用の鍵付きロッカーも用意してありました。浴場は内湯のみで露天風呂はありません。しかしながらそれなりに広い浴室で、片側には洗い場が並び、その反対側には湯舟が並びます。湯舟は大きく外側の隅に(かめ)の形をした湯口がありました。甕の下の部分から熱めの湯が注がれていて、その上部には竹の(すだれ)のようなものが置かれていて、何か意味ありげで、とても粋な雰囲気です。機能的にどうこうというわけでもなく、演出のひとつなのでしょうが、そういったところもいい感じです。湯舟の脱衣所寄りには2段になった寝湯がありました。湯口周辺は39度から42度ほどあり、湯口から遠い寝湯辺りは37度から39度ぐらいになっているそうです。のんびりと寝転がりながら好みの温度で湯を楽しめそうです。温泉は無色透明で、微妙にツルッとする柔らかい感触の湯です。宿は筑後川沿いにあるのですが、露天風呂はありません。窓際には細いスペースがあり、露天を作るほどの広さはないのかもしれません。これで優雅な露天風呂などがあれば、雰囲気がグッとよくなるのではないでしょうか、ちょっと勿体なく感じました。しかしながら、内湯も壁が丸太を駆使した、木のぬくもりを感じさせる優雅な雰囲気があり、気持ちよく利用できる浴場でした。ちなみに屋外には足湯の施設もあります。語らいながらのんびりと過ごすことができそうですね。
掲載: 2009/11/22
Data
  1. 所在地:福岡県うきは市浮羽町筑後川温泉
  2. 源泉名:香雲の湯
  3. 入浴 :2008年12月
  4. 泉質 :単純温泉(緩和性、低張性、微温泉)
  5. 泉温 :源泉31.4度
  6. 湧出量:毎分60リットル
  7. 掘削深度:200メートル
  8. PH :8.18
  9. 蒸発残留物:139.5mg/kg
  10. ラドン含有量:0.02マッヘ
  11. 形態 :温泉旅館 男女別
  12. 効能 :慢性関節リウマチ、慢性筋肉リウマチ、神経痛、神経炎など
  13. 露天風呂:なし
  14. 開放度:☆☆
  15. 清潔度:☆☆☆
  16. 気軽度:☆☆
  17. 景色 :☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆