長崎県
いなさやまちゅうふくおんせん・いおす
稲佐山中腹温泉・イオス
1000万ドルの夜景が楽しめる稲佐山中腹の健康温泉施設
長崎市街を一望する稲佐山の中腹、1000万ドルの夜景が楽しめるという絶景のホテルがイオスです。宿泊施設の他、レストランや割烹料亭、プール施設やフィットネスジム、天然温泉浴場など、多彩な楽しみが味わえる健康スポットとなっています。市街地からは稲佐山登山道に向けて急な坂道を登っていきます。やがていくつかのホテルが建ち並ぶ一帯にたどり着き、そのひとつがイオスです。周辺は住宅も多く、住んでいる人の苦労を心配してしまうような辺鄙な場所にありました。駐車場はグルグルと螺旋状に下っていった地下にあります。そこからエレベータで３階の受付まで行くことができます。なかなかけったいな造りになっていますが、ロケーションを考えれば納得できるでしょう。フロントでロッカーキーを受け取ると、浴場はまた下におりた１階にありました。男性ロッカールームという方に入っていくと、細長いロッカーが整然と建ち並ぶ脱衣所です。その奥には２階へと上がる階段があり、男性専用レストルームになっていました。浴場は広々としたタイル張りのオーソドックスなタイプで、いかにも健康ランド施設という雰囲気です。手前側に洗い場があり、掛かり湯の先には円形の湯舟や薬草風呂、寝湯、水風呂、座湯、主浴槽が取り囲みます。そして浴場の外側は弧を描くようにカーブした大きなガラス窓となっていました。窓の外には長崎の市街地が広がり、まさに展望デッキのような眺めです。外からは見えないように特殊シートが貼られているので、ちょっと眺めは見づらい感じもありますが、これなら夜景もばっちりなことでしょう。ガラス窓際の一番真ん中には座湯があり、景色や夜景を眺めながら湯を楽しむことができるように工夫されていました。湯は無色透明で若干の消毒臭がします。キメ細かい感触はあるものの、わりと癖のない大人しい湯です。掛け流しにはなっていないようなので、飲泉などはできません。湯は毎日完全入れ替えしていると書かれていることからも、循環式なのでしょう。小さいながらも露天風呂もありました。こちらは打たせ湯施設と石タイルの湯舟がありました。脱衣所の配置図によると露天は檜風呂とあったのですが、石タイル風呂です。後でパンフを見たら、かつては石タイル風呂に被せるように檜の板が張られていたようです。露天は空は吹き抜けになっているものの、壁が高く頭上の空以外、何も見えません。せっかく稲佐山の中腹にあるのにもったいないですね。ひと工夫してほしいところです。ちなみに、平成21年2月から改装工事に入るそうです。今回はその直前だったので、設備はあちらこちら古びた雰囲気がありましたが、リニューアル後は一新してモダンなスタイルに生まれ変わるそうです。そのときにどう変化しているか楽しみとなりました。
掲載: 2009/11/23
Data
- 所在地:長崎県長崎市曙町
- 源泉名:シティリゾートホテル イオス ２号井戸
- 入浴 :２００９年１月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム・マグネシウム＝塩化物泉
- 泉温 :源泉20.5度
- 湧出量:毎分165リットル
- ＰＨ :７．２１
- 形態 :シティホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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