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群馬県

ふきわれおんせん・りゅうぐうのゆ

吹割温泉・龍宮の湯

行楽の拠点にも便利な温泉センター
群馬県にある吹割の滝は「日本の滝百選」にも選定されている名瀑です。幅30メートルにわたって割目に流れ落ちる姿は非常に個性的で、昭和11年(1936)には天然記念物にも指定されています。左右、そして奥からと囲い込むように流れ落ちることから「東洋のナイアガラ」などと呼ばれるほど、ユニークな形をしています。年間を通して観光客が多く訪れる観光地ですが、やはり見ごろは雪解けの春でしょう。そんな吹割の滝からクルマで5分ほど、国道から逸れて集落の中を抜けていくと大きな温水プール施設が見えてきます。そしてその奥側にある温泉施設が「吹割温泉センター龍宮の湯」です。宿泊施設も併設している温泉施設で、気軽に立ち寄れる日帰り温泉にもなっています。館内に入るとまずは受付があり、左側に向かうと広い休憩室兼食事処、その正面に浴場の入口がありました。脱衣所は棚にカゴが用意されていて、割りと広々とした感じです。コインロッカーは入口脇にあり、コイン返却式ではありません。けっこうシンプルなスタイルで、素朴な雰囲気がありました。浴場に入ると大きな内湯にはゆったりとした湯舟がひとつあります。外壁側には固形石鹸、リンスインシャンプー、ボディソープが用意された洗い場が並び、シンプルでオーソドックスですが、質素な雰囲気はありません。湯舟には無色透明の湯がなみなみと溢れていて、床にも溢れ出していたのでそれなりに掛け流されているようです。角にある岩の湯口からは湯がジャンジャン流れていますが、手で触ってみると熱い部分とぬるい部分があります。熱い方は加熱循環で、ぬるい方は新規投入の源泉なのでしょうかね。でも溢れている量を見る限り、それなりに掛け流されているように感じます。癖のないような湯ですが、サラサラとしていながらも肌に沁み込むような軽い感じの湯でした。臭いもほとんど感じませんが、ごく微妙にミネラル系の温泉臭を感じました。内湯の外側には露天風呂もあります。こちらは岩風呂になっていて、大人が6〜7名ぐらいがゆったりと入れる大きさです。露天からの景色はどうかというと、辺りは田んぼの広がる田園地帯なので非常にまったりとした長閑な風景が広がっていました。ちなみに訪れたときにはまだ露天風呂には湯が溜まっていなくて、半身浴スタイルでの入浴となりました。午前中に訪れたのですが、露天風呂を利用するなら午後からの方が確実でしょう。また、サウナも露天の脇にあるのですが、こちらも午後からの利用になるようです。非常にのんびりとした田舎の温泉センターという雰囲気がとても印象的でした。
掲載: 2009/11/29
Data
  1. 所在地:群馬県沼田市利根町大楊
  2. 源泉名:吹割温泉(龍宮の湯)
  3. 入浴 :2009年2月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
  5. 泉温 :源泉34.3度
  6. 湧出量:毎分180リットル
  7. PH :8.9
  8. 蒸発残留物:0.24g/kg
  9. 形態 :温泉センター 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 素朴度:☆☆☆
  16. 景色 :☆☆☆
  17. 総合評価:☆☆☆