群馬県
たにがわおんせん・ゆてるめたにがわ
谷川温泉・湯テルメ谷川
３つの源泉を一度に楽しめる谷間の静かな温泉
水上温泉からホワイトバレースキー場へと向かう県道を登っていくと、やがて谷川温泉街に入ります。谷川の清流沿いにある静かな温泉地で、著名な文人たちも逗留したことでも有名です。温泉街には歓楽的な要素はないものの、いくつかの旅館が軒を並べています。そんな温泉街の入口に建つ公共温泉施設が「湯テルメ・谷川」です。山小屋ロッヂ風の建物で、とても洒落た感じの日帰り温泉施設です。館内に入ると受付が左側にあり、正面に男女の浴場入口があります。貴重品用のロッカーは電子ロック式で、暗証番号を入力するタイプのものが用意されていました。脱衣所には棚とカゴが用意されたシンプルなスタイルです。壁には温泉分析表が掲げられていますが、何枚もあるのでよくよく見てみると源泉が３つあることがわかりました。その源泉を混ぜることなく別々の湯舟へと注いでいるようです。さっそく浴場に入ると、手前左側と右の奥の方に洗い場が並び、正面には半月状の大きな湯舟があります。手前右側には小さめの湯舟が２つ並んでいました。わりと小ぢんまりとした浴場で、タイル張りのオーソドックスなスタイルですが、外側が大きなガラス窓になっていて、森の景色を眺めることができとても明るい雰囲気です。湯舟はどれも無色透明の湯が注がれていますが、それぞれに源泉の名と泉質が書かれています。大きな主浴槽は不動の湯でアルカリ性単純温泉です。わりと熱めの湯で微妙にツルッとした浴感が好印象です。小さな湯舟はそれぞれ「河鹿の湯」ナトリウム・カルシウム硫酸塩・塩化物泉と、「蛍の湯」単純温泉でしたが、運悪く蛍の湯は機械故障のため湯が張られていませんでした。河鹿の湯は無色透明ながらもかなりぬるめの湯です。源泉はまぁまぁの温度のようですが、チョロチョロとしか注がれていないのでぬるくなっているのでしょう。露天風呂は外側の階段を降りた先にあります。内湯から露天風呂までの距離もちょこっとあり、階段もけっこう急勾配という感じです。冬場だったこともあり、露天まで辿りつくまでが非常に寒いのですが、階段には屋根もあるので雪は積もっていません。湯舟はけっこう大きなもので、囲いも何もなく非常に開放的なものです。すぐ脇には渓流が流れ、対岸の森や周囲の景色もなかなかのものです。よく見ると対岸には遊歩道らしきものがあり、完全に丸見え状態ですが、男湯なので問題はないでしょう。とても大らかな印象です。露天は熱めの湯が注がれているのですが、とにかく広いので湯舟全体としてはぬる目といった感じでした。おかげさまで川のせせらぎを楽しみながら、じっくりと湯を堪能することができました。ちなみに露天の湯は、不動の湯と河鹿の湯の混合泉なのだそうです。ツルッとした肌触りで、柔らかな印象の湯でした。浴後は休憩室で休むことができますが、休憩室へは脱衣所から直接向かう階段があります。男女別の休憩室なのかと思いましたが、そこは男女共用となっているのでうっかりと露 な格好で行かないようにしましょう。
掲載: 2009/12/05
Data
- 所在地:群馬県利根郡みなかみ町谷川
- 源泉名:不動の湯
- 入浴 :２００９年２月
- 泉質 :単純温泉(弱アルカリ性低張高温泉)
- 泉温 :源泉54.4度
- ＰＨ :８．３
- 蒸発残留物:0.41g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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