群馬県
みなかみおんせん・ふれあいこうりゅうかん
水上温泉・ふれあい交流館
温泉街の中にある小さな日帰り温泉施設
群馬県の水上温泉は、大小の温泉旅館やホテルが建ち並ぶ大きな温泉街です。バブル期には歓楽温泉街として賑わいを見せていましたが、落ち着きを取り戻しつつある老舗の温泉地です。温泉の歴史は古く、永禄年間(1558〜1569)に海翁和尚が利根川の崖から湯気がたっているのを発見したことで開湯したと伝えられているそうです。「ふれあい交流館」は国道沿いではなく、旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街の中にあるため、わりと小ぢんまりとした落ち着いた感じの日帰り温泉施設です。小ぢんまりといっても避暑地のペンションのような洒落た感じの外観で、玄関脇には足湯もあり気軽に利用できます。一応、駐車場もありますがそれほど大きくはありません。館内に入るとすぐに受付があります。入浴料を払って奥へと進むと下足棚があって、そこから先の廊下は履物を脱いであがります。廊下の左側には広間の休憩室があり、浴後に寛ぐこともできるようです。また、あがってすぐの左側には貴重品用の木造ロッカーも用意してあります。財布や時計などはこちらに保管しておきましょう。廊下の突き当たりには浴場の入口があり、右が女湯で左が男湯になっていました。脱衣所はわりと狭い感じで木造棚にカゴ、そして洗面台とトイレがありました。狭いといっても施設自体がそれほど大きくはないので、十分な広さかもしれません。外観と同様に綺麗でとても清潔感のある脱衣場です。壁にはいくつかの貼紙がありますが、イラスト付きのマナー川柳がいくつか貼ってあります。これなら目にとまりやすく、訴えかけながらもイラストが和やかで室内が華やかになりますね。浴場はタイル張りでシンプルなスタイルの内湯になります。外観がとても洒落ていただけに、非常に地味なタイプで拍子抜けしますが、非常に清潔的な印象があり、浴場としての機能は問題ありません。手前側に洗い場が左右に3カ所ずつ、計6カ所あり、奥に湯舟があります。大きな曇りガラスがあり、外の景色は見えませんが外光が差し込んで採光豊かで明るい印象がありました。洗い場はボディソープとリンスインシャンプーが用意されていました。湯舟は大人が6〜7名ほどでいっぱいの小さなタイプですが、施設全体を考えればやはり妥当な大きさでしょう。湯は無色透明で奥の湯口から湯が注がれますが、湯舟の中では加熱循環しているようです。湯口からも常に湯が注がれているのではなく、人が出入りして湯量が減ると注がれる仕組みで、人が浸かるとザザーッと溢れ出るので、半掛け流しって感じですかね。湯は肌に滲みこむようなしっとりとした感じの湯です。けっこうあたたまる温泉のようで、真冬に訪れたのですが浴後も湯冷めしにくくしばらくポカポカ感が続いてとても気持ちが良かったです。露天風呂もなく、地味な浴場は残念ですが、スキーや行楽帰りなどに気軽に利用できるのが嬉しいですね。
掲載: 2009/12/06
Data
- 所在地:群馬県利根郡みなかみ町湯原
- 源泉名:旧湯
- 入浴 :2009年2月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・塩化物温泉
- 泉温 :源泉49.4度
- PH :7.7
- 蒸発残留物:1.50g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆
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