1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 宮浜温泉・旅館かんざき

広島県

みやはまおんせん・りょかんかんざき

宮浜温泉・旅館かんざき

優雅な和風庭園を取り囲む小さな温泉旅館
厳島神社で有名な安芸の宮島の対岸にある小さな温泉地が宮浜温泉です。宮浜温泉には敷居の高そうな旅館やホテルなどが並んでいますが、意外にも歴史は浅く、昭和39年(1964)に開湯したという新興温泉地なのです。正面に()島を望む()辺の温泉ということで、「宮浜」と名付けられたのだそうです。「旅館かんざき」は落ち着いた大人のムードを醸し出している和風旅館です。庭園を取り囲むようにして建つ風情ある旅館で、小さな宿ながらも老舗旅館に匹敵するような優雅な雰囲気が漂っています。その日本庭園も単なる中庭的な存在ではなく、錦鯉が優雅に泳ぐ池や、それに架かる小さな橋、石灯籠や庭石、そして四季折々の彩りをみせてくれる樹木や草花に囲まれ、まるで絵画のような安らぎを与えてくれています。とても小さな旅館とは思えない優雅な雰囲気がありました。浴場は玄関から中庭を回り込むように裏手側へと向かったところにあります。浴舎は宿泊の建物とは別棟になっているようで、渡り廊下でつながっています。浴舎に入ると、男湯と女湯、それぞれ別れて入口がありました。小さな旅館ですが、脱衣所も浴場もそれなりに広々としています。浴場は内湯だけで露天風呂はありませんが、大きなガラス窓に囲まれていて、そこから庭園の続きを見るとことができます。巨石に囲まれていて見晴らしは良くありませんが、閉塞感などはまっかく感じさせない、むしろ益々優雅に感じるような静かな佇まいです。洗い場が壁際にあり、浴室のコーナーに湯舟があるだけの非常にシンプルなスタイルですが、まるで露天風呂のような開放感のある浴室でした。無色透明でキュッとしたさっぱり系の湯で、特筆するような目立った点はありませんが、放射能泉ということで自然治癒力を促進させる効果があるのだそうです。湯舟からはほとんど溢れ出る様子はないので循環式のようですが、そんなに消毒臭も感じることもなく、のんびりと浸かることができました。旅館の自慢は庭園と温泉だけではありません。地元の季節の旬が味わえる食事も高い評価があるそうです。広島芸北牛ロースの朴葉味噌焼も美味かったのですが、生白魚と野菜を卵でとじた鍋がとても絶品でした。立ち寄りの入浴もできるようですが、どうせなら宿泊してゆっくりじっくりと味わうのがおススメの宿でした。
掲載: 2009/12/23
Data
  1. 所在地:広島県廿日市市宮浜温泉
  2. 源泉名:宮浜温泉2号井
  3. 入浴 :2009年3月
  4. 泉質 :単純弱放射能低温泉
  5. 泉温 :源泉25.0度
  6. 湧出量:毎分230リットル
  7. PH :7.9
  8. 蒸発残留物:280.6mg/kg
  9. ラドン含有量:98.4x10-10キュリー/kg
  10. 形態 :温泉旅館 男女別
  11. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  12. 露天風呂:なし
  13. 開放度:☆☆☆
  14. 清潔度:☆☆☆☆
  15. 気軽度:☆
  16. 優雅度:☆☆
  17. 景色 :☆☆☆
  18. 総合評価:☆☆☆