広島県
おぜがわおんせん・まるちゅう
小瀬川温泉・丸忠
ラドン含有量は中国地方屈指
小瀬川温泉は広島県の西部、廿日市市の山の中にある人気の温泉施設です。廿日市市街地からはクルマで40〜50分ほどの山の中にありますが、国道186号線沿いにあるので比較的アクセスは楽にたどり着けます。羅漢峡という景観地に近く、また春は桜の名所としても知られ、秋には紅葉も楽しめるという景色の名所として人気のスポットになっているようです。駐車場もいくつかあり、ちょっと辺鄙な場所のわりには繁盛しているように感じます。看板はデカデカと温泉の文字があるのですが、施設の半分は食事処となっているようで、入口に入るとまずは食事の自動券売機がありました。左奥はテーブル席の並ぶレストランになっていますが、浴場は右側の廊下の奥にあるようです。受付は食事と同じ自動券売機で入浴券を購入して、レジで受付をします。ここは日帰り入浴としても人気があるのですが、基本的には宿泊施設となっているようです。館内の雰囲気も小さな旅館という雰囲気でした。浴場はわりと小ぢんまりとしたタイプで、脱衣所も狭くはありませんがそれほど広いというものでもありません。コインロッカーが並んでいて、立ち寄り利用でも荷物も安心です。浴場に入るといくつかの洗い場と、そして中規模の湯舟がありました。湯舟は4〜5名がゆったりと入れるぐらいの大きさですが、平日の昼間だというのにけっこう賑わっていました。湯は無色透明であまり浴感のない大人しいお湯ですが、ラドンの含有量は中国地方屈指と言われるほどだそうで、噂を聞きつけて湯治客が訪れているようです。壁にも温泉の効能を謳った案内が表示されていました。湯は冷鉱泉ということで沸かして循環利用しているようですが、それでも大量の湯が注がれ湯舟からは溢れているので、半掛け流しになっているようです。カランの湯水も鉱泉を利用しているのだそうです。浴場の奥側には小さなサウナと水風呂もありました。こちらは本当に小さなタイプで水風呂も1人でいっぱいの大きさです。ちなみにサウナ利用は別料金になるので、注意しましょう。そして浴場のさらに奥には外への出入口があります。外には露天風呂があるのかと思いきや、打たせ湯だけがありました。さっそく打たれようと近づいてみると、水しぶきがやけに冷たくてびっくりします。そうなんです、なんと冷たい水だったのです。夏場ならいいけど、さすがにそれ以外のシーズンはかなり辛いものがありますね。浴後は休憩室の利用もできます。それから、施設の外には温泉水と天然水の水汲み場がありました。柄杓があるので飲み比べてみましたが、口当たりはけっこう違いがあるのですが、何となく味が違うような気がするだけで、どちらも「水」って感じでした。ラドンの効能なのか、汗を大量にかいていたのでとても美味しく感じました。
掲載: 2010/01/09
Data
- 所在地:広島県廿日市市栗栖
- 源泉名:小瀬川温泉2号泉
- 入浴 :2009年3月
- 泉質 :放射能泉
- 泉温 :源泉17.0度
- 湧出量:毎分40リットル
- PH :7.6
- 蒸発残留物:125.2mg/kg
- ラドン含有量:480x10-10キュリー/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり(冷泉の打たせ湯)
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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