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福島県

たかゆおんせん・かげつはいらんどほてる

高湯温泉・花月ハイランドホテル

奥州三高湯のひとつ、歴史ある高湯温泉の優雅なホテル
高湯温泉は湯治場として長い歴史のある老舗の温泉地です。温泉そのものは古くから知られていたそうですが、慶長12年(1607)の旅館創業を機に開湯したとのことです。硫黄成分が非常に濃厚な療養泉として知られ、温泉街に入ると硫化水素の臭いがプンプンと臭ってきます。花月ハイランドホテルは磐梯吾妻スカイラインの入口手前にある大きなリゾートホテルです。大きな駐車場の奥に三角屋根のロッヂ風の建物が優雅に建っています。とても見晴らしのいい高台に建つホテルで、福島の市街地や周囲の山々が雄大に眺められ、とても景色のいいロケーションにあります。浴場は「石の湯」と「大浴場」の2ヶ所あり、手前にある「石の湯」は露天風呂付きの浴場です。石の湯の入口前には花月菩薩と書かれた仏像が祀られていました。さっそく拝んでから入浴することにします。脱衣所入口には貴重品用のロッカーがあり、脱衣場内には棚にカゴが並びます。浴場は小規模ながらも洗い場が並び、そしてジャグジー付きの湯舟がありました。この湯舟の湯は無色透明で温泉ではないようです。露天風呂はその外側にありますが、扉を開けて外に出るとそこはベランダのようになった少し広めのスペースです。とても開放的ですが、周りの建物から丸見えでかなり恥ずかしいスペースです。ところがここには湯舟はありません。そこから階段を降りていった、ちょうどベランダスペースの真下に湯舟があります。「石の湯」というとおり、ゴツゴツとしたゴロ太石で囲われた大きな湯舟がありました。真っ黒な太い梁が特徴的な天井と柱に囲まれ、開放感はありませんが、湯治場的な雰囲気がありとてもシックな落ち着いた印象を受けました。湯は浅葱色系の乳白色で、透明度は10センチほどの濃厚な湯です。硫黄泉ということで、硫化水素のスッパイ臭いが鼻を突きます。注がれる湯はほとんど無色透明ですが、その通り道は鮮やかなレモン色をした湯の華がこびりついています。わりと熱めの湯で、舐めてみると強烈な酸味と渋味がありました。湯に浸かると肌の表面がツルッとする滑らかな感触がありました。時折山の心地よい風がなんとも気持ちいいです。続いて大浴場に向かいます。大浴場は石の湯からさらに廊下を奥に進んだ先にあります。こちらは洗い場も湯舟も広々としていて、まさに大浴場ですが内湯のみで露天風呂はありません。露天風呂はないものの湯舟の外側は大きなガラス窓になっていて山々を眺めるのんびりとした景色が広がっていました。全面が大きなガラスになっているので、露天風呂のように開放的で優雅に過ごせました。こちらの湯舟も透明度10センチほどの乳白色の湯で、硫黄泉の臭いがプンプンと漂っていました。観光向けの大きなホテルなので、清潔感もあり施設も充実している印象を受けました。福島の市街地からも比較的近く、日帰り入浴も積極的に受け付けているので、気軽にそして優雅に利用したいですね。レストランや宴会場もあるので、ゆっくりと楽しむのがいいでしょう。
掲載: 2010/01/24
Data
  1. 所在地:福島県福島市町庭坂字神の森
  2. 源泉名:高湯26番 滝の湯
  3. 入浴 :2009年4月
  4. 泉質 :酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉
  5. 泉温 :源泉51度
  6. PH :2.8
  7. 蒸発残留物:1202mg/kg
  8. 形態 :温泉ホテル 男女別
  9. 効能 :高血圧、動脈硬化症、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきずなど
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 異色度:☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆☆