岐阜県
しんほたかおんせん・かみたからのゆ
新穂高温泉・神宝の湯
登山帰りやロープウェイの待ち時間に最適の露天風呂
新穂高ロープウェイの「しらかば平駅」のすぐ目の前、ビジターセンターの中にある温泉浴場が「神宝の湯」です。新穂高ロープウェイは穂高岳へのアプローチ用に敷かれたロープウェイで、第1と第2のロープウェイが区間を二分して担っています。温泉街から西穂高口までは一気に行くことができず乗り継ぐわけですが、人気の観光地となっているので休日ともなるとロープウェイ乗り場は長蛇の列になり、整理券を配られるのでその間は周辺をブラブラとするしかありません。鍋平高原駅から乗り継ぐ際の時間つぶしにちょうどいい温泉施設が「神宝の湯」です。新穂高温泉からはロープウェイで向かうことになりますが、実は鍋平にも駐車場があるのでマイカーの場合には直接向かうこともできます。しかしながら、新穂高温泉からはロープウェイの料金も高くないし距離も短いので、景色を楽しむつもりでロープウェイでのアクセスも楽しいでしょう。ビジターセンターは土産物屋などもあり、多くの人で賑わっていましたが、温泉施設はあまり利用者は多くないようです。登山帰りの客が多くなる時間帯はどうかわかりませんが、午前中はかなりねらい目のようです。売店のレジで入浴の受付をします。料金を払ってその奥へと進むと温泉の暖簾が揺れていました。けっこうさりげなくあるって感じの温泉施設です。扉を開けるとそのまま外へと廊下が続いていました。先へと進んでいくとすぐに男女別の浴舎の入口があります。脱衣所は棚にカゴが並んだ質素なタイプですが、まだ比較的新しいようでとても清潔的な印象を受けました。貴重品用の小さなボックスはありますが、大きな荷物を預けるスペースはありません。高価なカメラなど貴重品ボックスに入らないものは、ロープウェイ乗り場のコインロッカーを利用しましょう。脱衣所を出るとすぐに露天風呂です。内湯や洗い場のような施設はまるでないので、基本的に体を洗ったり洗髪することは禁止されています。カランもないので掛かり湯で体を流してから湯舟に入りましょう。湯舟は巨石を配した岩風呂になっていて、けっこう広々としています。手前側と奥側とにわかれていて、奥の湯舟の方が少し温度が高くなっていました。湯はほとんど無色透明ですが、ふわふわと繊維状の湯の華も少し感じます。また薄いですが硫化水素系の臭いもあります。湯舟に浸かっていると、ときたまロープウェイが脇の上の通過します。こちらからもよく見えるということは、向こうからもよく見えるのでしょうね。こちらが手を振ると、ロープウェイの乗客も手を振ってくれたり、驚いている人もいました。ロープウェイから見下ろして初めて温泉があることに気付く人もいることでしょう。ちなみに女湯は男湯の奥にあるので、見えることはないと思いますが未確認です。また、湯舟のすぐ奥側も観光客が通り過ぎていくのが見えます。こちらは隙間から見える程度なので、それほど中を覗かれている感じはありませんでした。それにしても空気も爽やかで、温泉も個性的であったこともあり、非常に過ごしやすくまた雰囲気もいいものでした。帰るのがもったいないくらい、優雅に過ごすことができ、またお気に入りの温泉施設がひとつ増えてしまいました。
掲載: 2010/02/07
Data
- 所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高
- 源泉名:奥飛観光開発3号泉
- 入浴 :2009年5月
- 泉質 :単純硫黄泉温泉(低張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉87.0度
- 湧出量:毎分140リットル
- PH :7.25
- 成分総計:0.899g/kg
- 形態 :露天風呂 男女別
- 効能 :慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病など
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 疲労度:☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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