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岐阜県

しんひらゆおんせん・たるまのゆ

新平湯温泉・タルマの湯

気軽に健康、気軽に温泉、でも本格的な保養施設
国道471号線沿い、平湯方面から向かうと栃尾温泉のすぐ手前にあるのが新平湯温泉です。落ち着いた素朴な雰囲気で歓楽街的な要素はないものの、いくつかの個性的な温泉宿が建ち並んで、温泉街を形成しています。国道から一歩中に入ったところには、洋風のちょっと変わった形の建物があり、これがヘルシーランド奥飛騨「タルマの湯」です。天然温泉の保養施設として平成元年(1989)にオープンした温泉施設で、プールこそないもののスパ施設といった雰囲気がありました。国道沿いではないので、あまり目立たない存在なのかと思っていましたが、私の訪れた日はゴールデンウイークの真っ最中ということもあり、駐車場はクルマでいっぱいになっていました。健康ランドというよりは小規模の施設なのでそれほどキャパはありそうもありませんが、玄関のシューズロッカーにズラリと並んだ靴を見るかぎりは、かなり賑わっていそうです。夕方だったのでそろそろ人もはけてくる頃だと見込んで、入ってみることにしました。受付を済ませて奥へと進むと、真ん中にベンチエリアのあるスペースを挟んで左右に男女の浴室入口がありました。そしてそのまま正面に向かうと広い休憩スペースがあります。休憩スペースにはソファやマッサージチェア、座卓などがあり、思い思いの過ごし方で浴後を楽しめそうです。また、その外側は大きなガラス窓になっていて外の景色が眺められます。外側は高原川(毛受母川)が流れているのですが、正面の崖に小さな滝が見えます。タルマの滝というそうで細っこいものですが、それなりの演出をしていました。さっそく脱衣所に向かうと、それほど広くもない脱衣所はほぼ満員です。脱衣棚にカゴが並んだ簡易的なもので、別に貴重品用のコイン返却式ロッカーもありました。浴場に入ると左右に広がっていて、それなりに広めの浴室となっていました。白いタイル張りのオーソドックスなスタイルですが、寝湯やジャグジーバス、薬草風呂、サウナ、水風呂など、スーパー銭湯並みの湯舟が並んでいます。洗い場は、左右に3カ所ずつしかなく、混んでいたので順番待ちとなっていました。湯は無色透明であまり目立った特長はありません。源泉では硫化水素臭があるようですが、湯舟では消毒臭の方が目立っていて特徴を嗅ぎ分けることはできませんでした。浴感もさっぱりとした感じのもので、本当に温泉なのかと疑ってしまいそうな湯ですが、三本の自家源泉を混ぜて利用しているのだそうです。男湯には開放的な露天風呂もあります。女湯にも露天風呂はありますが、女湯という特性上、囲いがあるので開放感はやや欠けるようです。男湯は囲いがなく、目の前の川や堰、滝がよく見えました。囲いがないので、川からも丸見えなので人がいるときには注意しましょう。露天は岩風呂になっていて、内湯よりも少し熱めの湯となっていました。周囲は緑豊かな森になっているので、本当にのんびりとした雰囲気がありました。日中はとても暑い日でしたが、さすが夕方になると吹き抜ける風も冷たく感じます。熱めの湯がとても爽やかに感じました。先ほどまでとても混雑していた浴場ですが、時間の経過とともに人も減ってきました。夕方のラッシュを除けば、わりとゆったりと過ごせそうです。普段はそんなに混雑はしなそうな雰囲気なので、行楽帰りにぶらりと立ち寄ってみるのもいいでしょう。
掲載: 2010/02/07
Data
  1. 所在地:岐阜県高山市新平湯温泉
  2. 入浴 :2009年5月
  3. 泉質 :単純温泉
  4. 泉温 :源泉77度
  5. 湧出量:毎分1800リットル
  6. PH :7.2
  7. 溶存物質:805.2mg/kg(ガス性のものを除く)
  8. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆☆☆
  14. 人気度:☆☆☆☆
  15. 景色 :☆☆☆☆
  16. 総合評価:☆☆☆