東京都
とうきょうそめいおんせん・さくら
東京染井温泉・SAKURA
都会の真ん中でエレガントに温泉を楽しむ
とげぬき地蔵尊で有名な巣鴨は、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれるシルバー世代に人気のある街です。もちろん、おばあちゃんたちだけでなく、けっこうお洒落なショップも多く、若者にも人気の高い街となっています。駅前通りはとても賑やかな感じの場所ですが、一歩路地に入ると住宅街になり、静かな街に変身します。東京染井温泉SAKURAは、その住宅街の入口にある日帰り温泉施設です。水泳の日本代表選手も多く輩出している東京スイミングセンターが隣接していて、こちらの方が有名ですね。温泉施設は平成17年(2005年)6月にオープンしたばかりのニューフェイスの温泉で、地下1,800メートルから汲み出した塩分の高い温泉が自慢とのことです。巣鴨の駅からも歩いて7〜8分ほどですが、クルマの場合はスイミングセンターの駐車場を利用して歩いていきます。料金もそれなりに高いのですが、大きな門構えで純和風をイメージした造りは、やはり高級感を漂わせています。館内に入り受付をするとリストバンドが手渡されます。ICチップの埋め込まれたリストバンドで、脱衣所のロッカーや館内での飲食等の精算にも利用するハイテク仕様です。浴室に入ると、掛け湯と洗い場のエリアがあり、手前には寝湯、奥には桧風呂がありました。内湯に関しては、オーソドックスな日帰り入浴施設やスーパー銭湯の雰囲気で、それほど変わり映えするものではありませんでした。浴場はさらに奥へと続いていて、露天風呂やサウナ、岩盤浴やマッサージの施設もあります。岩盤浴やマッサージは別料金になり、予約が必要なようです。サウナはスタジアムサウナとなっていて、階段状になった大きなタイプの高温サウナがあります。女湯にはさらにミストサウナもあるそうです。露天風呂は高い壁で囲まれた中庭状の場所にあり空しか眺めることはできませんが、こちらも和風庭園をイメージしたような落ち着いた雰囲気が楽しめます。2つの湯舟があり、手前側にあるのは天然温泉の岩風呂で、奥にあるのが入浴剤の入った替わり風呂となっていました。天然温泉を使用した湯舟はどうやらこの露天風呂だけのようです。薄い山吹色をした湯で、しっとりとした感触のある湯でした。小さな傷がうずくように沁みるので湯を舐めてみると、非常に塩辛い湯に驚きます。海水のような塩辛さで、また後味の悪い苦味を感じました。また、肌がツルッとした浴感もあるので、しっかりと温泉らしさを感じます。替わり風呂の方は、これまた強烈な青い色をしていて見た目に毒々しさを感じたのが残念です。香りが強いのでアロマ効果はあるかもしれませんが、いかにも人工っぽくて興醒めしてしまう部分は否めませんね。それにしても温泉浴槽は悪くないのですが、全体的にもうちょっと工夫が欲しいなと思う印象です。料金が高めなこともあり、それほど混雑することはなさそうなので、ゆっくりと過ごすにはいいでしょう。ちなみに、館内にあるレストランは好評だそうです。メニューを見たところ、料金的にも悪くありませんし、雰囲気もよさそうでした。温泉だけを目的にすると物足りなさを感じるかもしれませんが、リラクゼーションやエステ、食事と組み合わせて楽しむと、満足度はグッと上がることでしょう。
掲載: 2010/02/13
Data
- 所在地:東京都豊島区駒込
- 入浴 :2009年5月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物強塩泉
(高張性-弱アルカリ性-高温泉) - 泉温 :源泉48.0度
- 湧出量:毎分450リットル
- 掘削深度:1,800メートル
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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