静岡県
ぬまづおんせん・うぇるさんぴあぬまづ
沼津温泉・ウェルサンピア沼津
沼津の街並みと駿河湾を一望する高台の温泉施設
沼津の駅からクルマで20分ほど、東名道の愛鷹パーキングエリアのすぐ裏手の高台にあるのがウェルサンピア沼津です。厚生年金休暇センターという公共の施設ですが、平成21年6月末で閉鎖になってしまうということで、ギリギリその直前に行ってみることにしました。沼津の市街地からはわりとすぐなのですが、ずっと上り坂になっていて、ようやく到着してみると沼津の街並みが見渡せる絶景ポイントになっていました。駐車場にクルマを停めようとすると、屋根があるのですがちょっと妙です。よくみるとそれはパネルになっているようです。太陽光発電かと思ったら、水の配管みたいのがあるのでどうやら湯を沸かしているようです。建物はいかにも公共の宿泊施設といった重厚で立派なものです。入口には7月からは民間による運営となり「ニューウェルサンピア沼津」となると書かれていました。なので引き続き施設は存在するので、慌てる必要もなかったみたいですね。さて館内に入るとフロントがすぐにありますが、日帰り入浴の受付は奥の浴場入口で行います。受付前に自動券売機があるので、入浴券を購入して中に入ります。受付を過ぎると右側が脱衣所の入口で、左側は休憩室となっていました。貴重品用のロッカーは受付前にあるので、脱衣所に入る前に財布などは預けておきましょう。脱衣所は広々としていて、棚にカゴが並んだシンプルなスタイルです。冷水機もあり、洗面台にはドライヤーから綿棒、ヘアトニックなども用意されていました。浴室もまた広いのですが、湯舟はその奥の方にあります。壁際に洗い場があり、手前側には小さな水風呂とサウナもありました。湯舟はガラス窓際にありますが、大小2つに区切られていました。小さい方はバブルバスとなっています。湯は無色透明でサラッとしつつも、少し重い感じの湯に感じました。見た目にはそれほど特徴はないのですが、小さな傷口が沁みるので舐めてみると、海水よりも薄いような塩辛さのある湯でした。けっこう濃厚な感じがあり、個性的な印象があります。露天風呂は内湯のすぐ外側にありますが、大きな屋根のついた岩風呂です。周囲は高い塀に囲まれているので景色を楽しむことはできませんが、庭木が飾られていたりデッキチェアなども用意されていて、のんびりと過ごすことができそうです。湯舟はわりと深めのもので、湯舟の底には玉石が埋め込まれてゴツゴツとしています。ツルツルとした黒い石と、少しザラついた白い石とがあり、とても刺激的な湯舟でした。塩分を多く含む湯にもかかわらず、べとつくどころかとても清涼感のある湯で、とても気分よく浸かることができました。浴後は休憩室で昼寝するのもいいですが、館内には駿河湾を望むレストランなどもあり、食事をしながらまったりと過ごすのもいいでしょう。
掲載: 2010/03/06
Data
- 所在地:静岡県沼津市宮本字元野
- 入浴 :2009年6月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム・塩化物温泉(弱アルカリ性)
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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