埼玉県
かすかべおんせん・ゆらのさと
春日部温泉・湯楽の里
地下1500メートルから湧き出した自然の恵み
湯楽の里春日部温泉は、クレヨンしんちゃんの町としてもお馴染みの埼玉県春日部市にある日帰り温泉施設です。湯楽の里はスーパー銭湯系の日帰り温泉施設を展開するチェーン店で、新興温泉施設として定評のある系列です。春日部温泉は春日部駅から1キロほどの街中にある温泉施設で、新しいながらも和風の落ち着いた雰囲気の温泉施設となっていました。館内に入るとまずは受付がありますが、料金は後払いで先にリストバンドを受け取ります。館内での飲食やマッサージなどの付帯施設の利用などもあわせて最後に精算するシステムになっているようです。受付を済まして奥へと進むと、そこは広々とした食事処が広がっていました。メニューも豊富で定食から一品料理まで美味しそうなものがたくさんありました。館内にいる限り再入浴が可能なので、食事をした後にまた風呂に浸かることもできます。ただ、週末などは滞在時間に制限があるようですので、時間制限のない平日などに1日ゆっくりと利用するのもいいでしょう。浴場は2階にあります。和風民芸調の重厚な階段を登っていくと男女の浴場入口があります。脱衣所はコイン返却式のロッカーが沢山並んでいました。リストバンドの番号とは連動していないので、空いているロッカーを自由に選択して利用できます。浴場に入るとまずはずらっと並んだ洗い場があります。ずいぶんと沢山あるので、それだけ需要があるのでしょうね。開店直後だったので整然と並んだカランが印象的でした。浴室内には広いタワーサウナや大きな水風呂もあります。そして浴場の一番奥に湯舟がありました。湯舟は細かく区切られていて、寝湯やバブルバス、ジェットバスなど様々な効果浴が所狭しと並んでいました。露天風呂にもいくつもの湯舟があります。露天の湯舟は岩風呂になっていて、こちらは赤茶色の湯が張られていました。内湯は無色透明の湯で、露天のみが天然温泉のようです。湯は「加熱掛け流し」となっているようで、それなりの量の湯が注がれています。透明度は10センチほどでしょうか、けっこう濃厚でインパクトのある湯です。小さな擦り傷等が疼くように沁みるので、湯を舐めてみると海水のように塩辛さのある湯でした。湯の注ぎ口では炭酸泉のような鉱物臭もします。また、湯舟の周辺はオレンジ色に染まっていたり、鍾乳石のように堆積したところも見られるので、見た目同様に濃厚な湯のようです。塩分を多く含むことだけあって、一度あたたまると体が内側からポカポカと熱を発して、気だるさを感じるほどあたたまりました。露天の奥には壺湯が3つ並んでいました。こちらはそれぞれ温度に違いがあり、好みの温度で楽しめるようになっていました。街中にあることもあって、露天は高い壁で囲われていて、頭上の空以外の景色は期待できませんが、館内の雰囲気はとても上品で丁寧な演出がなされていたので、非常に満足できました。街中にありながらも利用料金も非常に安くて、とても満足感のある温泉施設だと感じました。週末だけでなく仕事帰りにでも気軽に立ち寄って1日の疲れを癒したいものです。
掲載: 2010/03/14
Data
- 所在地:埼玉県春日部市小渕
- 入浴 :2009年6月
- 泉質 :ナトリウム・塩化物強塩温泉
- 泉温 :源泉42.5度
- 湧出量:毎分320リットル
- 掘削深度:1,500メートル
- PH :7.3
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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