宮崎県
みやざきりぞーとおんせん・ほてるはまそう
宮崎リゾート温泉・ホテル浜荘
大淀河畔に湧く「たまゆらの湯」でしっとりと潤う
宮崎市を貫く大淀川の左岸には、宮崎リゾート温泉という温泉地があります。ネーミングからもわかるとおり比較的新しい温泉地で、平成11年(1999年)に開湯したばかりの新興温泉地です。川端康成の小説「たまゆら」は大淀川沿いの景色を舞台に執筆されたとのことで、それにちなんで源泉名がつけられたようです。ホテル浜荘は温泉街の中でも一番東側に位置する観光ホテルです。わりと大きな建物で、若干の年季は感じるもののとてもアットホーム的な温かい印象のホテルでした。浴場は館内1階の左奥、建物の一番突き当たりにあります。浴場は男女の暖簾が揺れていますが、定期的に男女が入れ替わるシステムになっているので利用する前に確認しておきましょう。脱衣所には棚が並んでいますが、ホテルの規模のわりにはちょっと狭い気がします。浴場は内湯のみで露天風呂はありません。タイル張りのわりとオーソドックスな浴室で、手前側両サイドに洗い場が並び、奥に湯舟のある細長いスタイルでした。浴室も脱衣所と同じくちょっと小ぢんまりとした印象を受けました。湯舟は扇形をしていて、大人が4〜5名ほどでいっぱいのものでした。女河童の像が立つ湯口から大量に湯が注がれていますが、あまり溢れ出すような気配はありません。しかしながら脱衣所にある説明によると、15分毎に新鮮な湯が注ぎこまれるのだそうです。体をサッと流してさっそく湯舟に向かうと、これがまた予想外にツルッとした肌触りに驚きます。湯はクリアながらも鶯色のような不思議な色が薄く付いていて、しっとりとしながらも軽いツルッとした浴感があります。飲泉はできないようですが、舐めてみるとしっかりとした塩味があります。海水を薄くしたような味がありました。塩分を多く含むだけあって、体の内側からポカポカと温まるような感じがあります。壁には「たまゆらの湯」の説明が書かれていて、天然温泉というのを強調していました。室内には一角に窓がありますが、曇りガラスになっていて外の景色は見えません。試しに開けてみましたが、裏の建物が見えるだけでした。わりと素朴な浴室ですが、突き当たりの壁には所々に湯舟の形と同じ、扇形をしたタイルがはめ込まれています。ちょっとしたアクセントですね。このホテルはもちろん宿泊施設ですが、日帰りでの入浴も受け付けているので、気軽に「たまゆらの湯」を楽しむことができます。市街地や空港にも近く、観光の拠点としても便利なところですが、ぶらっと温泉を楽しんでみるのもいいでしょう。
掲載: 2010/03/13
Data
- 所在地:宮崎県宮崎市吾妻町
- 源泉名:大淀河畔温泉
- 入浴 :2009年7月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(含ヨウ素−食塩泉)
- 泉温 :源泉44.0度
- 湧出量:毎分75.0リットル
- PH :7.5
- 蒸発残留物:11.308g/kg
- ラドン含有量:5.1x10-11Ci/kg
- 形態 :温泉観光ホテル 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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