北海道
おおふねおんせん・しものゆ
大船温泉・下の湯
山の中にポツンと隠れるようにして建つ知る人ぞ知る秘湯
函館の市街地からクルマで１時間ほど、大船温泉にある「下の湯」は、秘湯ムード漂う素朴な温泉浴場です。ナビで温泉マークを発見したので、どんな温泉なのかと行ってみることにしました。噴火湾沿いの国道から脇道に入りますが、ナビの指示に従いながら進んでいるにもかかわらず、何もないのに「到着しました」と案内を終了してしまいました。おかしいなぁともう一度引き返してみますが、地図上にある温泉マークの付近に温泉施設らしきものは見当たりません。途中で怪しげな林道を見つけたので、もしやと思って入っていくと、どうやら正解だったようです。すぐに広い駐車スペースがあって、脇の川を渡ると正面に質素な温泉施設があります。付近には看板もなく、ここにも看板がないので、知らなければ絶対に辿り着けませんね。しかも、温泉施設も看板らしきものもなく、どうみても民家にしか見えません。川べりには湯けむりが立ち昇る排水溝が見えるので、温泉があることはわかますが、入浴が可能かどうかはここでは判断できません。橋を渡っていくと、少し鄙びた雰囲気の民家があり、そこに温泉の管理人がいました。管理人さんはたくさんのネコに囲まれながら暮らしているようで、いたるとこにネコがいました。外来入浴OKなようで、管理人に料金を払うとさっそくその向かいにある浴舎に進みます。浴舎は手前側が女湯で奥が男湯となっていました。扉を開けるとそこはすぐに脱衣所になっています。非常に質素ながらもしっかりとした佇まいです。簡易的な棚にカゴが並び、あとはソファなども用意されています。洗面台などはないようです。ガラス戸を開けると一段低い位置に湯舟がありました。手前側にほんの少しスペースがあるだけで、あとは壁の幅まで広がった大きめの湯舟です。湯は青白く白濁していて、透明度は20〜30センチといったところでしょうか。どんどん溢れ出して掛け流しになっているようでした。サッと体を流して入ろうとしましたが、けっこう熱めの湯です。なんと44度近くありました。体を慣らしながら入ると、意外にもスッと入れます。しっとりとした湯は、微妙な油臭というか硫黄泉系の臭いがあり、とても心地よく入浴ができます。湯舟はどうやら大きなものを男女で仕切って利用しているようで、壁はあるものの湯舟は繋がっていました。湯そのものが濁っているので、まったく見えませんので女性でも安心して利用できることでしょう。浴後は思ったとおり汗がひきません。脱衣所には扇風機どころか団扇も無かったので非常に暑かったです。それにしてもこのロケーションにはまいりました。まさに超秘湯の温泉なのでした。
掲載: 2010/03/27
Data
- 所在地:北海道函館市大船町
- 入浴 :２００９年８月
- 形態 :公衆浴場？ 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆
- 地元度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆☆
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