北海道
とうやこおんせん・こはんてい
洞爺湖温泉・湖畔亭
洞爺湖を一望する展望大浴場で優雅に寛ぐ
洞爺湖の湖畔に建つ「湖畔亭」は、温泉街の中でも一際目立つ大きな温泉旅館です。宿のネーミングからもわかるとおり、湖畔というロケーションが最大の自慢で、四季折々の移り変わりや夕暮れ時の茜色に染まる湖面の美しさを楽しめる景観自慢の宿となっているそうです。大浴場は9階にあり、フロント脇のエレベータで上がっていきます。エレベータを降りるとその目の前には四畳半ほどの小上がりの休憩スペースがありました。浴場は長い廊下の先にあります。手前側が男湯で奥が女湯となっているようです。脱衣所に入るとすぐに貴重品用のロッカーがあり、そして簡易的な棚にカゴがズラッとならんでいました。カゴの数は60ほどあり、それなりの人数を収容できるようです。脱衣場はとても広々としているので、多少混雑していても問題はなさそうですね。脱衣場の奥には清潔的な洗面台と冷水機が用意されていました。さっそく浴場に入ると、こちらは横に広がった大きな内湯です。そして何よりもまず目に飛び込んできたのは、目の前に広がる雄大な景色です。全面が大きなガラス窓になっているので、内湯ながらもとても開放感があります。そして湖畔の9階ということで、洞爺湖を一望できるまさに展望風呂となっていました。浴場は内壁側にボディソープ、シャンプー、リンス、固形石鹸の用意された洗い場が並び、窓際に大きな浴槽が並びます。浴槽は一番端に「あつめの湯」と書かれた小さな湯舟があります。その隣には浴室の奥まで続く大きな主浴槽がありました。主浴槽の先はガラス張りになった一角があり、そこは露天風呂となっているのでした。露天風呂はビルの一角を露天にしただけなので天井がありますが、外側は開けているし、何よりも清々しい外気を浴びながら入浴を楽しむことができるのはいいですね。露天には小さな岩風呂と樽風呂がありました。樽風呂の方は源泉掛け流しになっているそうです。他の湯舟は循環併用の掛け流しとなっていると説明がありましたが、それでも大量に溢れ出しているように見えるので、源泉の雰囲気を壊さずに十分に満足できる感じです。また、浴室内にはサウナや小さな水風呂もありました。湯は柚子の果汁のようなくすんだ黄色をしています。透明度は40〜50センチくらいでしょうか、けっこう濃厚な印象を受けます。湯舟の縁や床の一部は温泉の成分がこびりついていました。あつめの湯はさすがにちょっと熱かったですが、主浴槽の方はちょうどいい温度です。窓辺で腕枕を組みながらまったりと景色を眺めることができました。非常に優雅に温泉を満喫できるのがいいですね。ちなみに屋上にはさらに開放的な露天風呂もあるそうです。今回は入りませんでしたが是非とも味わってみたい魅力的な露天ですね。
掲載: 2010/04/04
Data
- 所在地:北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
- 源泉名:洞爺5・6・9・12号、共同1・2・3・4・5・6・7号混合泉
- 入浴 :２００９年８月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉
- 泉温 :源泉47.6度
- 湧出量:毎分1180リットル
- ＰＨ :６．６
- 蒸発残留物:2.341g/kg
- 形態 :大型温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索