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北海道

きりたっぷおんせん・ゆうゆ

霧多布温泉・ゆうゆ

霧多布岬でその雄大な景色を眺め、温泉で街並みを一望
霧多布岬は、読んで字の如く「霧の多い岬」です。よく名付けたなぁと思うくらい、霧に包まれることの多いところですが、実は正式名称は「湯沸岬(とうふつみさき)と言うそうです。でもやはり「霧多布」という名称の方が印象深いところです。訪れたときにも日中は晴れていましたが夕暮れから濃霧が発生して一面真っ白になっていました。そして岬の中ほどにある高台に建つ温泉施設が「ゆうゆ」です。平成11年(1999)にオープンしたという比較的新しい温泉施設です。新しいということもあり、非常に綺麗で立派な建物でした。けっこう辺鄙な場所にあるのでもっと小ぢんまりとした温泉施設を想像していたのですが、駐車場は広々としていて建物もけっこう大きなものです。館内に入ると下足箱があり、履物を脱いで中に上がります。自動券売機があり、入浴券を購入してフロントで受け付けをします。手前側に浴場入口があり、フロントの奥から先は休憩室やロビーがありました。休憩室もロビーも広々としていてかなりの人を収容できそうです。それだけ沢山の人の来場を期待しているのでしょうね。今回はお盆の真っ最中に訪れたのですが、なるほどけっこうな賑わいでした。脱衣所は広々としていて、右側には棚にカゴ、左側にはコイン返却式のスチールロッカーが並んでいます。洗面台3基分のスペースがありますが、流しは2基しかありません。でも混雑する時間帯でなければ十分でしょう。男性用にも一応、ベビーベッドも用意されていて、それなりにしっかりとした設備の整った脱衣所です。浴場に入ると、まずは掛かり湯があり、内壁際にはボディソープとリンスインシャンプーの用意された洗い場がズラッと並びます。外壁側には湯舟がありますが、そこは大きなガラス窓になっていて外の景色が眺められるようになっています。夜間に訪れたのですが、街の明かりが夜景となって広がっていました。高台にあるので景色が非常にいいのですね。街に向かうように建っているので、昼も夜もそれなりの景色を楽しめます。湯舟は大きな主浴槽があり、その一部に円形となったバブルバスがついていました。湯はほとんど無色透明ですが、多少の濁りがあります。ほとんど無味無臭なようで、消毒臭っぽいものしか感じませんでした。そういえば浴室全体が、トウモロコシの煮汁のような微かな臭いがあったのですが、何なのでしょう?消毒の薬品の臭いとシャンプーの臭いなどが混ざって、たまたまそう感じたのかもしれません。浴室の奥には小さな水風呂とサウナもありました。また、小さいながらも露天風呂もあります。露天は岩風呂になっていて、外の景色がばっちりと眺められます。大人が3〜4名ぐらいでいっぱいの小さなものですが、なかなか気持ちがいいものです。このときは風が強かったので、真夏なのに寒いくらいでした。ちなみに露天の湯口周辺は赤茶色に染まっています。内湯でも少しはその傾向がありましたが、それほど顕著ではありませんでした。循環率の違いなのでしょうか。しかしながら露天の方が消毒の薬品臭は強いように感じました。温泉の湯の質というと、循環ということもありちょっと微妙ですが、よくぞこんなところに温泉施設があってくれたという感謝の気持ちをこめて、非常にいい温泉施設だと感じました。岬巡りのついでに気軽に立ち寄りたい温泉施設です。
掲載: 2010/04/24
Data
  1. 所在地:北海道厚岸郡浜中町湯沸
  2. 入浴 :2009年8月
  3. 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(アルカリ性低張性温泉)
  4. 泉温 :源泉34.4度
  5. 湧出量:毎分96リットル
  6. PH :9.7
  7. 蒸発残留物:1.345g/kg
  8. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆