北海道
しべつおんせん・こうしゅうよくじょうくすのき
標津温泉・公衆浴場くすのき
宿泊施設の裏側にツルツル温泉の素朴な公衆浴場
標津町は北海道の道東、サケの産地として有名な港町です。その街外れ、国道244号線と国道272号線との交差点近くにポツンと建つ、温泉宿泊施設がホテル楠です。そしてそのすぐ裏側に公衆浴場「くすのき」が隣接してあります。つまり、日帰り入浴の際には裏手にある専用の出入口から入るということですね。館内に入るとすぐに休憩ロビーがあり、そして左手側に浴場の入口があります。脱衣所は枠組みだけの簡素な棚にカゴが並んでいます。洗面台の隣には洗濯機もありますが、わりと質素な浴場という雰囲気です。浴場に入ると、中央にドンと大きな湯舟があり、その両サイドに洗い場が並んでいて、いかにも公衆浴場という印象です。ただ、規模はそれなりに広いのでローカルな旅館の風呂かなという雰囲気もありました。夜間に訪れたのですが、浴場内は非常に暗いです。脱衣場が明るく、その明かりがガラス窓を通して浴室を照らしているという感じです。一応、浴室内にも照明はあるのですが、明るくはありませんでした。さっそく洗い場が体を流そうとカランから湯水を出しますが、これがなんとツルツルとする温泉水が出てきました。カランの湯水までもが温泉とは、とても豊富な湯量なんでしょうね。なるほど、大きな湯舟からも大量に湯が溢れ出して床を濡らしていました。さっそく湯舟に浸かると、ツルツルすべすべと感触のいい湯が包み込みます。ちょっと熱めの湯でしたが、非常にさっぱりとした熱さで心地よい温度です。しかしながら、浴室内が非常に蒸していることと、温度が高いこともあってすぐにのぼせそうになってしまいます。浴場の奥には半月状になった小さな湯舟もありました。こちらは水風呂となっています。のぼせた体を水風呂で冷やして、また温泉であたたまるというのを繰り返して楽しみました。浴室の隅にはサウナもあります。素朴な公衆浴場という雰囲気なのに、サウナがあるというのはいいですね。ちなみに浴室の外側はガラス窓になっていますが、外には露天風呂はありません。外を覗いてみると、露天風呂をつくっても良さそうなスペースがあります。冬はさすがに寒くて入れないでしょうから、あまり大きな湯舟は作れないでしょうが、小さいのがあってもいいのかなぁと思いました。しかしながら、素朴で源泉掛け流しの風呂に大満足です。気軽に立ち寄れるのでキャンパーや観光客も多いようで、賑わいを感じました。ドライブの途中に立ち寄るのもいいでしょう。
掲載: 2010/04/25
Data
- 所在地:北海道標津郡標津町南8条西
- 入浴 :2009年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
- 泉温 :源泉43.6度
- 湧出量:毎分210リットル
- PH :8.3
- 蒸発残留物:2.199g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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