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北海道

きよさとおんせん・りょくせいそう

清里温泉・緑清荘

ツルツルの山吹色の湯は贅沢にも掛け流し
清里町は北海道の東部、知床半島付け根にある田園地帯が広がる長閑な町です。人口5,000人にも満たない(平成21年現在)小さな町ですが、とても綺麗で立派な公共の温泉宿泊施設があります。それが清里温泉「緑清荘」です。釧網本線、清里町駅からすぐ、町役場を越えた先にあり、もちろん観光客向けの宿泊施設ですが、町の公共施設という面も持っているようです。館内には宿泊施設をはじめ、会議や研修、宴会にも利用できる大広間や定食類の揃ったレストランなどもあります。また、宿泊だけでなく立ち寄りでの温泉利用も可能となっていました。立ち寄りではフロント脇の自動券売機で入浴券を購入してフロントに渡して入ります。履物を脱いで上がると、廊下の中ほどには広間の休憩室があり、廊下の先に浴場がありました。脱衣場は棚にカゴ、そして鍵のかかるロッカーもありました。わりと広めになっています。奥には簡易的なベビーベッドも用意されていました。浴場はオーソドックスなタイル張りの内湯のみです。内壁際には洗い場がズラッと並んでいます。外側はガラス窓になっていますが、曇りガラスになっていて、さらに一部にはカラフルな模様の入ったものとなっていました。浴室内は明るいのですが、景色などはまったく見えません。街中にあるので仕方がないのかもしれませんが、もうちょっとロケーションを活かした雰囲気作りが欲しかったです。浴室は中規模ながらも沢山の湯舟があります。左側には角にサウナがあり、その目の前が小さな水風呂です。その隣にはジェットバスのついた寝湯が並び、そしてジャグジーもありました。そして右側には小さめの湯舟と大きな主浴槽があります。この2つの湯舟だけはクリアながらも山吹色をした湯が入っていました。他の湯舟は無色透明なのでここだけが天然温泉のようですね。さっそく体をサッと流して湯舟に浸かると、ツルッとした浴感とそして鼻先をくすぐる軽い臭いがします。おが屑のような植物系の臭いがします。湯舟は手前側の小さいのと奥の湯舟はほとんど同じですが、奥の大きい方が若干ぬる目だった気がします。ぬる目といってもけっこう熱めの湯です。汗が一斉に噴き出すほど温まりました。大きい方は元は違った用途で使われていたのかもしれません。湯舟の案内表示が消されていました。湯は温度が高いので加水されているそうですが、そのまま掛け流しになっています。溢れる量を見るとけっこう多めに排水されています。なんとも贅沢な気分です。スポーツ合宿などにもよく利用されているようで、優雅に汗をかいて、さっぱりと健康的に利用したいものです。
掲載: 2010/04/29
Data
  1. 所在地:北海道斜里郡清里町羽衣町
  2. 源泉名:清里町1号井
  3. 入浴 :2009年8月
  4. 泉質 :ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
  5. 泉温 :源泉52.7度
  6. 湧出量:毎分250リットル
  7. PH :8.3
  8. 蒸発残留物:1.537g/kg
  9. 形態 :公共の宿泊施設 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 地元度:☆☆☆
  16. 景色 :☆
  17. 総合評価:☆☆☆