北海道
めまんべつおんせん・ほてるこなんそう
女満別温泉・ホテル湖南荘
網走湖畔、女満別駅の目の前に建つ優雅なホテル
北海道の東部、監獄で有名な網走は、食の町、景観の町、歴史の町としても有名な、人気の観光地となっています。市内には見所がたくさんありますが、その中のひとつ、網走湖は冬はワカサギ釣りのメッカとして人々を楽しませています。そんな網走湖の湖畔に湧く温泉が女満別温泉です。女満別空港からも近く、観光の拠点としても便利で、四季折々の楽しみ方ができるのも魅力のひとつでしょう。湖畔はキャンプ場にもなっていて、とても優雅な一帯ですが、目の前には石北本線女満別駅もあります。その駅前の一等地にある宿がホテル湖南荘です。中規模程度のホテルで、目の前には網走湖があり、アクセスも非常に楽なので人気があることでしょう。温泉浴場はフロントの先、すぐ曲がったところにあります。脱衣場には木造の棚と洗面台があるだけのシンプルでそして小ぢんまりとしたものです。大人が３〜４名も同時に着替えればいっぱいという印象です。浴場は淡い色のタイル張りの浴室で、こちらも非常に小ぢんまりとしたものでした。浴室は逆Ｌ字型をしており、すぐ右側に湯舟があり、奥と手前側に洗い場がありました。非常に殺風景な感じで、ビジネスホテルの浴場といったような雰囲気がありました。窓はありますが、曇りガラスで外の景色も見えません。ロケーションがいいだけにちょっともったいない気がしました。湯舟はひとつですが、これまたとても個性的な湯が張られています。それというのも見た目に真っ黒なのです。いわゆる黒湯と呼ばれる温泉ですが、かなり濃厚です。透明度はざっと30センチくらいでしょうか、底はまったくみえません。湯は循環されているようで、ほとんど湯舟から溢れ出る気配はありません。非常にサラッとしてまたしっとりとした湯に感じます。飲泉はできないと書かれているので飲みませんでしたが、野草系のお茶のような臭いを感じました。太古の白樺等が堆積した亜炭層から湧き出る温泉なのだそうです。とても珍しい質感と肌触りの湯でした。温泉の質は極上ではあるものの浴場の雰囲気がいまいちで、何だか物足りなさを感じてしまいますが、観光の拠点としても便利だし、立ち寄りでの入浴も安価に対応してくれるので、非常に利用価値の高い温泉施設だと感じました。
掲載: 2010/05/05
Data
- 所在地:北海道網走郡大空町女満別湖畔
- 源泉名:樺の黒湯
- 入浴 :２００９年８月
- 泉質 :弱アルカリ性低張性冷鉱泉
- 泉温 :源泉23度
- 湧出量:毎分150リットル
- 掘削深度:300メートル
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆
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