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北海道

りしりふじおんせん・りょかんゆきぐに

利尻富士温泉・旅館雪国

天然温泉と海の幸、そして名水を味わえる素朴な旅館
利尻島は北海道の最北部、稚内の西側に浮かぶ小さな島です。島の大きさは小さいものの、標高1,721メートルという高い山があり、利尻富士の愛称で知られるシルエットの美しい島です。元々は火山島のようですが、有史以来噴火の記録はなく、休火山となっているようです。火山があるということは、そこに温泉もあるということで、利尻島の玄関口、鴛泊港の近くにあるのが利尻富士温泉です。近くの民宿や旅館で楽しむことができる観光向けの温泉です。旅館雪国は港の少し南側、海岸沿いにある小さな旅館です。旅館の脇には名水の「長寿乃泉水」があり、この名水も楽しみつつ、温泉も楽しむという贅沢な宿となっているようです。非常に綺麗でわりと新しめの宿で、快適な印象を受けました。小さな宿なので、温泉といっても大きな浴場があるわけではありません。玄関を入って右奥に男女別の浴場があります。暖簾をくぐって中に入ると、棚に籠が用意された脱衣場です。それほど広くもありませんが、それなりにゆったりとした造りです。棚の上にはシェーバーや歯ブラシ、ヘアブラシなどが用意されていて、自由に利用することができます。浴場に入ると左右に3基ずつカランが並んでいて、その奥に湯舟があります。けっこう小ぢんまりとした浴場で、窓もなく、さらに天井も低いので閉塞感がありました。なんだか長距離フェリーについている船内浴場という印象を受けました。しかしながら狭苦しさというのはなく、洗い場もゆったりとしています。湯舟は角の湯口からトロトロと熱めの湯が注がれていますが、循環されているのでしょう、溢れる気配はまったくありません。湯口の上にちょこんとミニチュアの松が飾られていたのが、ワンポイントでしょうか。湯は微妙に黄色っぽい気がします。極微妙に塩味のついた湯で、サラッとしながらも僅かにツルッとした浴感もありました。浴室内は換気扇があるものの、けっこう蒸していて、また湯も少し熱め、また塩分を含んだ湯ということで、すぐにのぼせてきます。浴後も汗がひかないくらい温まるので、温泉効果も強いのでしょう。そして利尻島の楽しみといえば、やはり料理です。この旅館も漁師が営む旅館ということで新鮮な海の幸をたっぷりと味わうことができます。温泉と料理、そして名水を味わえる、素朴ながらも贅沢極まりない温泉旅館でした。
掲載: 2010/05/08
Data
  1. 所在地:北海道利尻郡利尻富士町おしどまり字港町
  2. 源泉名:利尻富士温泉
  3. 入浴 :2009年8月
  4. 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
  5. 泉温 :源泉41.3度
  6. 形態 :温泉旅館 男女別
  7. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  8. 露天風呂:なし
  9. 開放度:
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆
  12. 景色 :
  13. 総合評価:☆☆