北海道
りしりふれあいおんせん・ふれあいのあしゆ
利尻ふれあい温泉・ふれあいの足湯
カルシウム分豊富な温泉は濃厚でクリーミー
利尻島は北海道の最北部、稚内の西側に浮かぶ小さな島です。島の大きさは小さいものの、標高1,721メートルという高い山があり、利尻富士の愛称で知られるシルエットの美しい島です。元々は火山島のようですが、有史以来噴火の記録はなく、休火山となっているようです。火山といえばやっぱり温泉で、礼文島との連絡船の玄関口となる沓形港のすぐ近く、ホテル利尻の隣に「ふれあいの足湯」という温泉施設があります。利尻島には東側の利尻富士町にに利尻富士温泉というのがありますが、沓形地区にはなく、平成17年(2005)に利尻町民の念願であった温泉の掘削に成功したのだそうです。温泉はホテル利尻でも利用していますが、この足湯は無料で開放しているとてもありがたい温泉施設です。足湯は通り沿いにあり、しかも広い駐車場も完備しています。足湯施設は屋根がついていて、壁には大きく「ふれあいの足湯」と書かれています。中には正方形の湯舟が2つあり、それぞれ取り囲むように腰掛が設けられていました。湯はうすいクリーム色をした湯で、濁っていますが、しばらくすると沈殿してきます。どうやら粉のようなものが舞っていて濁っているようです。源泉は無色透明だそうですが、時間が建つに連れて濁ってくるのだそうです。源泉の温度は低いそうで、朝から夜まで加熱しているそうですが、夜間は加熱していないと書かれていました。わりとサラッとして微妙にツルッとする浴感があります。湯の表面にはキラキラと粉っぽいものがたくさん浮いています。これは温泉に含まれるカルシウム分だそうです。湯舟はどうやら御影石で作られているようですが、湯に浸っている部分はカルシウム分が付着してコーティングされていて元がわからないほどです。温泉の成分が濃厚で、島民自慢といわれるだけあってなるほどこの足湯に浸かってしまうと、全身浴もしたくなりますね。フェリーターミナルからも近いので、時間調整にはもってこいの場所にあるので、利尻島を観光するなら時間に余裕を持たせて足湯でひと休みもいいでしょう。
掲載: 2010/05/09
Data
- 所在地:北海道利尻郡利尻町沓形字富士見町
- 入浴 :2009年8月
- 泉質 :含二酸化炭素-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉
- 泉温 :源泉33.8度
- 湧出量:毎分600リットル
- PH :6.8
- 蒸発残留物:9.935g/kg
- 形態 :足湯 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
温泉レポートを検索