北海道
れぶんとうおんせん・はなれぶん
礼文島温泉・花れぶん
礼文島に華やかに建つ、豪華な和風温泉宿
礼文島は北海道の最北部、稚内の西側にある小さな島です。緯度が高いため、標高の低いところでも高山植物が見られることから、「花の浮島」と呼ばれているそうです。フェリーターミナルから徒歩5分ほど、漁港前に建つ和風温泉旅館が「花れぶん」です。フェリーターミナル前に建つ「ホテル礼文」の離れ館になっていて、非常に優雅で高級感の漂う佇まいです。礼文島にはいままで天然温泉がありませんでした。島民たちのずっと念願であった温泉をついに掘り当て、平成21年(2009)秋より温泉施設が完成することになりました。それに先立って平成21年春にホテル礼文と花れぶんの2館の大浴場が温泉へと生まれ変わったのだそうです。たまたま礼文島に訪れたのが平成21年の夏だったため、温泉入浴施設はまだ完成しておらず、こうなったら是非とも入ってやろうと奮発して花れぶんに宿泊することにしたのでした。フェリーターミナルからは目と鼻の先なのですが、しっかりとマイクロバスが向かえに来てくれます。宿の出迎えは非常に丁寧でとても贅沢な気分にさせてくれます。ロビーは2階にあり、チェックイン時もウェルカムドリンクで向かえてくれます。浴場は4階にあり防犯の都合上、階段では行き来できないとのことでした。エレベータで浴場に向かうことになります。エレベータホールが浴場の入口になっていて、無料のマッサージチェアなどが並んでいました。また、大きなガラスの甕に水と氷と昆布が入っていました。昆布水ということで、浴後の水分補給に美味しい水がいただけるのでした。浴場は右側が女湯で左側が男湯となっています。また、女湯の手前側にはコインランドリーもありました。脱衣所は棚に籠がならび、奥に洗面台があります。洗面台側に貴重品ボックスも用意されています。洗面台は整髪料から綿棒、シェーバー、ブラシなど一通り取り揃えている感じです。脱衣所内にハンドタオルが山積みされていて自由に使うことができますが、バスタオルは部屋から持ち込むようになっていました。浴場に向かうと中室に2つの扉があり、正面が露天風呂で右側が内湯の入口になっています。内湯は内壁側に個別にブースになった洗い場が並びます。シャンプー、リンス、ボディソープ、固形石鹸が用意されていました。また別に無添加の石鹸というのもありました。湯舟は大きなガラス窓際にあります。窓は大きくてそのすぐ外側は漁港があります。またその奥には広い海が広がり、利尻島が目の前に浮かびます。ちょうど写真を撮ったときは霞がかかってて利尻は見えませんでしたが、とても雄大に見えるようです。湯舟は大きな主浴槽と奥に小さな湯舟があります。小さな湯舟はハーブ湯となっていて、ラベンダーが布袋に入って浮かんでいました。ラベンダーの香りが優しく包み込んで、非常にリラックス効果があるようです。主浴槽は広々としていて、縁の部分に枕上の石がありました。まったりと浸かれるようにと工夫されているようでした。湯は完全な無色透明で、微妙にツルッとするようなしないような、非常に癖のない湯でした。湯舟の底には備長炭が沈められているので、ある程度洗浄作用も働いているのかもしれません。露天風呂もけっこう広々としています。こちらは海からの潮風を浴びながらの入浴が可能です。利尻富士を眺めながらの優雅な入浴とは本当に贅沢な気分にさせてくれます。礼文島の新しい顔として、観光客や登山客の疲れを癒してくれることでしょう。
掲載: 2010/05/09
Data
- 所在地:北海道礼文郡礼文町大字香深村字トンナイ
- 源泉名:礼文うすゆきの湯
- 入浴 :2009年8月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉50.2度
- 湧出量:毎分200リットル
- PH :8.6
- 蒸発残留物:1.210g/kg
- 形態 :温泉観光旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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