静岡県

するがたいこのゆ・するがけんこうらんど

駿河太古の湯・駿河健康ランド

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駿河湾を優雅に望む湾岸、興津川沿いに建つ大きな建物が「クア・アンド・ホテル駿河健康ランド」です。湾岸道路として馴染みの国道１号線を走っていると、突如巨大な建物が現れるので非常に目立った存在となっています。前々からずっと気になっていたのですが、ようやく訪れることができました。ここはその名の通り健康ランドです。施設の上階はホテルになっていて、ビジネスホテルとして、また観光の拠点として利用できる便利な健康ランドです。館内に入るとまずは受付です。宿泊の場合、ここでチェックインをするとリストバンド型のルームキーが渡されます。部屋に館内着が用意されているので、着替えてから館内を散策することにしました。１階はゲームコーナーやリクライニングシートの並んだテレビルーム、そして食事処が並んでいます。食事処は和食、中華、居酒屋、甘味処など、８軒もの店が並び、まるで屋台村のようでした。ちなみにもう１件、見晴らしのいい12階にも洋食のレストランがあります。浴場は２階にありました。２階に上がるとエステやマッサージのコーナーが並び、そして男女別のロッカールームへと続きます。脱衣所の入口前には浴衣カウンターがあり、ハンドタオルやバスタオルが手渡されました。ロッカールームはスチールロッカーが整然と並んでいて、かなりの収容能力がありそうです。ちなみに宿泊者は奥にある専用のロッカーや棚が用意されていました。浴場は横に広い大きなもので、沢山の湯舟が並んでいました。洗い場も沢山あり、その前にはシェーバーや歯ブラシをはじめ、アカスリタオルやシャンプー、リンス、ボディソープなども用意されています。シャンプーやボディソープなどは洗い場の各ブースにもありますが、別の種類のものを使いたい場合など、選択できるのがいいですね。まずは一番大きな湯舟へと向かいました。まるでプールみたいな大きな風呂だなぁと思いつつ足を入れると、これがまた深いです。110センチほどの深さがあるそうで、こんなに深さもあったら泳ぎたくなるぞと思ったら、「プール湯」と書かれています。もちろんここは裸のゾーンになるので、水着などの着用は不可ですが、ずいぶんと開放的な湯舟ですね。ちなみに浴場とは別にバーデゾーンという水着着用のエリアも設けてありました。プール湯の脇には細長い歩行浴があり、浴室の突き当りには打たせ湯があります。海側にはまた細かく区切られた湯舟が並んでいて、一番奥にあるのは真っ白な湯です。美白泉と名付けられていて、白く見えるのは細かな気泡です。リラックス効果と美肌効果があるのだそうです。その隣にあるのは黄鉄泉と書かれていて、うすく黄褐色した湯です。鉄分を多く含むのだそうですが、浸かっていると体の小さな傷が沁みます。湯を舐めてみると強烈な苦さと薄い塩味を感じました。随分と個性的でインパクトの強い湯ですね。続いて炭洞泉という風呂がありますが、ここは壁から湯舟まで炭が埋め込まれていました。同じように苦くて塩味のある湯ですが、こちらは無色透明でした。さらに気泡浴や圧注湯、電気風呂などが並び、そこから先はスチームサウナ、クーラーサウナ、高温サウナと続いていました。サウナはさらに露天脇にも塩サウナなどがあって、その充実度は完璧ですね。露天は浴室の一番南側にありました。大きな岩風呂と、樽風呂、陶器風呂などが並びます。樽の方は白湯のようですが、陶器の方は温泉になっています。露天は屋根もなく開放感たっぷりです。また目の前には優雅に広がる駿河湾が眺められ、非常に風光明媚な景色を楽しむことができました。ちなみに源泉は太古の化石海水だそうで、浴室の奥にあった湯舟以外はすべて無色透明でした。循環により色が失われたのか、それとも色が付いている方が着色されたのかよくわかりませんでした。それにしてもさすがは大きな施設だけあって、浴場もダイナミックです。平日に利用したのでそこそこの繁盛ぶりでしたが、きっと週末になるとさぞかし混雑することでしょう。人気が高いのもうなづける充実度で、非常に気に入りました。機会があればまた利用したいと思うような施設でした。

掲載: 2010/07/03

Data

1. 所在地:静岡県静岡市清水区興津東町
2. 入浴　:２００９年１０月
3. 泉質 :カルシウム・マグネシウム-塩化物冷鉱温泉（高張性・中性）
4. 泉温　:源泉16.1度
5. 形態　:健康ランド　男女別
6. 効能　:きりきず・やけど・慢性皮膚炎・虚弱児童・ 慢性婦人病・神経痛など
7. 露天風呂:あり
8. 開放度:☆☆☆
9. 清潔度:☆☆☆
10. 気軽度:☆☆☆☆
11. 人気度:☆☆☆☆
12. 景色　:☆☆☆
13. 総合評価:☆☆☆