宮城県
くまのどうおんせん・ほてるもも
熊野堂温泉・Hotel MOMO
愛とあたたかさに包まれた温泉ラブホ
仙台南部有料道路の山田インターからすぐ、名取川を挟んだ対岸にあるのが熊野堂温泉です。熊野堂温泉にはポツンと一軒の旅館がありますが、そこに隣接して建っているのがラブホテルの「MOMO」です。温泉街でもなく、ラブホテル街でもないので、寂しくポツンと建っているという印象を受けました。ここはビル形式ではなく、戸建形式になっているので、まるで別荘にでも遊びに来たかのような雰囲気を楽しむことができるようです。外観はいかにもラブホテルといった感じですが、意外なことに「天然温泉」という文字を見ることができませんでした。天然温泉があるラブホというのは、それだけでもアピールになると思うのですが、もったいないですね。看板の一部に温泉マークが書かれていたり、SPAの文字が見えたぐらいで、ほとんどの人が気付かずに利用していることでしょう。さっそく中に入って空いている部屋を確認しながら巡回してみます。古びているわけでもないのですが、新しい施設ではなさそうなのでわりと地味な雰囲気を感じました。今回は502号室を利用することになりました。玄関を入るとその奥にベッドルームがありますが、大きな円形のベッドがあってそれなりに広々としています。チェックインして間もなく電話がなり、休憩か宿泊か選択するようです。たっぷり温泉を楽しもうと宿泊にしましたが、料金は前払いのようです。前金で多目に料金を払い、チェックアウト時に差額を返金されるシステムになっていました。室内にはカラオケがあったり、空きの冷蔵庫があったりと、可もなく不可もなくって感じです。わりと安い料金なので妥当な線でしょう。浴室は家庭用より少し広いくらいの湯舟があり、いたってシンプルなものでした。さっそく湯を溜めますが、無色透明のサラッとした湯で、見た目にはごく普通の湯です。浴室入口にも「温泉」の表示はなく、本当に温泉なのかと不安になるほどです。しかし、ベッドルームの隅の方に温泉分析表が掲げられていたので、天然温泉であることがわかります。せっかくだからもっと温泉をウリにしてもいいような気がしますが、どうなんでしょうね。湯が溜まったところどさっそく湯舟に浸かります。小さい湯舟とはいえ、独占して天然温泉を利用できるのは、なんとも贅沢な気分になりますよね。湯はそれなりに消毒臭もするし、微妙にツルッとする以外はあまり温泉らしさを感じません。小さい表示だけなので、温泉と気付かない人もいることでしょう。温泉効果なのか、やはりとても温まりがいいように感じ、夜もぐっすりと眠ることができました。とても穴場的な温泉なのではないかと感じました。
掲載: 2010/07/11
Data
- 所在地:宮城県名取市高舘熊野堂字五反田
- 源泉名:不動の湯
- 入浴 :2009年10月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
- 泉温 :源泉17.0度
- 湧出量:毎分66.7リットル
- PH :8.3
- 蒸発残留物:1600mg/kg
- 形態 :ラブホテル 貸切
- 露天風呂:なし
- 開放度:
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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