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岩手県

おうしゅくおんせん・ほてるかいらくえん

鶯宿温泉・ホテル偕楽苑

のんびりほっこり、数寄屋造りの和風温泉旅館
東北道盛岡インターから車で30〜40分ほど、御所湖を越えた山間に鶯宿温泉があります。静かな温泉地ですがいくつもの温泉宿があり、風光明媚な温泉地として人気の高いところです。巨大な温泉施設「けんじワールド」のすぐ近く、和風数寄屋造りの宿として落ち着いた装いを見せる和風旅館が「偕楽苑」です。盛岡の奥座敷と呼ばれる鶯宿温泉で、紅葉を楽しみながらのんびりと過ごそうとやってきたのは11月初旬の寒い日でした。寒くなってきたとはいえ、まだ11月になったばかりと高をくくっていたところ、こちらの天気予報は「雪」。今年は早いと地元の人もいっていましたが、予想外の展開で驚きました。でも、幸いにも付近の山の上に積もる程度で、ここら辺は雨でした。とはいえ、とても凍える寒さであることには違いありません。チェックイン早々にまずは暖をとろうと浴場へと向かうのでした。浴場は館内の一番奥側にあります。ちょうど駐車場のあるあたりが大浴場のようです。脱衣所の入口は小上がりになっていて、男女それぞれの暖簾が揺れていました。浴場は「ひのき造り」と「石造り」の2種類があるようで、石造りの浴場が男湯となっていました。脱衣所は棚にカゴが並びます。わりと広々とした印象を受けました。浴場に入ると手前側は両サイドに洗い場が並びます。右側はそれぞれに衝立がありますが、左側は衝立のないものとなっています。さらに奥へと進むと、逆L字型をした湯舟が窓際にあります。反対側には小さなサウナもあります。さっそく湯舟に浸かり、凍えた体をあたためます。ジーンと痺れるような刺激が、非常に心地よくて鳥肌がたつほどです。温度はちょうどいいか、少しぬる目って感じです。湯舟の隅には「長命の湯」と名付けられた飲泉口があります。コップが用意されていたのでさっそく飲んでみると、味覚はほとんど感じないのですが、妙な臭いが気になりました。例えるなら「オナラ」のような少し臭い感じです。強烈な臭いではなく、微かに感じるだけなので、浸かっているときには気付きませんが、不思議な感じですね。湯は無色透明で非常にさっぱりしていて、しっとり系の湯のようです。続いて露天風呂へと向かいます。扉を出るとすぐに岩風呂がありますが、やはり寒いです。湯舟には全体を覆うように大きな屋根があるので、雨などはまったく気になりません。トロトロと静かに流れる湯がとても気持ちよかったです。湯舟に浸かって周りを見わたすと、正面の奥に水車が見えます。水車は動いていませんでしたが、とても田舎らしい風情ある雰囲気ですね。凍えた体もすっかりあたたまり、冷たい風も心地よい感じにまであたたまりました。寝る前にもう一度温泉に浸かろうと浴場に向かうと、男女が交替していました。両方のお風呂を楽しむことができました。また、宿泊での楽しみはやっぱり浴後のビールと、豪華な食事ですね。至福のときを過ごしながら、温泉宿を楽しむのでした。
掲載: 2010/07/24
Data
  1. 所在地:岩手県岩手郡雫石町鶯宿温泉
  2. 源泉名:鶯の湯
  3. 入浴 :2009年11月
  4. 泉質 :アルカリ性単純温泉
  5. 泉温 :源泉51.5度
  6. PH :9.0
  7. ラドン含有量:2.91x10-10キュリーラドン/kg
  8. 形態 :温泉旅館 男女別
  9. 効能 :神経痛、リウマチ、慢性消化器病など
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆☆
  13. 景色 :☆☆☆
  14. 総合評価:☆☆☆