香川県
ぶっしょうざんおんせん・てんぴょうのゆ
仏生山温泉・天平湯
モダンでクールなのはデザインだけじゃない
仏生山温泉は、平成17年(2005)にオープンしたばかりという新しい温泉施設です。高松琴平電鉄の仏生山駅から数百メートルほど、住宅地に入った路地の先にあり、ちょっと不思議なロケーションにあります。どんな温泉施設なのかと不安と期待を抱きつつ行ってみると、黒い木造のモダンな建物がありました。温泉施設というよりは、小洒落たカフェやギャラリーといった印象を受けました。館内に入るとすぐにシューズロッカーがあり、その陰に自動券売機があります。さらに奥へと進むとフロントがありますが、その正面には広い休憩エリアがありました。休憩エリアといっても、天井も高くてホントに美術館か何かのギャラリーのように見えます。ここまできてもとても温泉施設とは思えない造りです。テーブルもあるので、座ってみましたが、何だか落ち着きませんね(笑)。脱衣所に入るとそこもまた洒落て、とても小奇麗です。鍵付きの木造ロッカーが並び、外側は全面が大きなガラス窓になっています。外は中庭でもあるのかと思ったら、そこは露天風呂になっているようです。内湯に向かうとこちらは壁際に洗い場がズラッと並び、そして大きな主浴槽があります。洗い場には洗面器が並んでいますが、これがまた妙な形をしています。白いプラスチック製なのですが、サラダボウルかヘルメットのような形です。非常にモダンでクールですが、デザイナーのこだわりが窺 えますね。湯舟はけっこう広くてゆったりとしています。無色透明の湯が溢れていて、湯けむりがとっても静かになびいていて幻想的な雰囲気がありました。さっそく体を流して浸かってみると、これがまた入った瞬間にツルツルっと感じる滑らかな湯なのです。これは非常に気持ちがいいです。雰囲気だけでなく湯の質もばっちりじゃないですか。そして今度は露天風呂に向かいます。こちらは中庭のように壁で囲まれていますが、こちらの雰囲気もなかなかのものです。露天にも一角には洗い場があり、そして熱い湯舟とぬるい湯舟がありました。どちらも木造のしっとりとした重厚な造りの湯舟です。熱い方の湯は内湯と同じようにツルツル度もかなりのものです。そしてぬるい方の湯に入りましたが、こちらはぬるいというか、冬場だと寒いくらいぬるいです。低温だと温泉に含まれる炭酸分が残っていると書いてありました。そしてその説明通り、湯舟に浸かっているとみるみるうちに細かな気泡で体が包み込まれます。そしてツルツル度は同じように楽しめます。二重の楽しみが味わえる湯舟です。ちなみに湯は無色透明で見た目には大人しい湯ですが、しっかりとした塩味もあって非常に個性的な湯です。塩分が体を芯からあたためるので、非常に気持ちよく浴後もずっとポカポカだったのは言うまでもありません。ちなみに食事処もあって、こちらもモダンなメニューが並んでいました。雰囲気、湯の質ともに抜群で、しかも料金も安くて気軽に訪れることができます。こんな温泉施設は滅多にお目にかかれませんぞ。
掲載: 2010/10/17
Data
- 所在地:香川県高松市仏生山町乙
- 源泉名:仏生山砂蒸し温泉
- 入浴 :2009年12月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物高温泉
- 泉温 :源泉45.3度
- PH :7.7
- ラドン含有量:3.5x10-10キュリー/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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