沖縄県

いりおもてじまおんせん

西表島温泉

西表島で温泉!!日本最南端、最西端の温泉を満喫
西表島は日本の南西端、八重山諸島にある自然豊かな南国の島です。イリオモテヤマネコやセマルハコガメなど、貴重な天然記念物の宝庫としても知られ、またマングローブの景色が広がるワイルドな島です。石垣島まではリゾート開発が進んでいますが、まだまだ西表島は秘境ムード満点で、「何もない贅沢」を味わうことができる常夏の島です。そんなロケーション的にも十分魅惑的なところですが、そんな常夏の島に温泉施設ができました。その名も「西表島温泉」。島の東部、高那にあります。海岸沿いを走る道路から少し中に入ったところにあり、静かでのんびりとしたところにポツンとありました。ここはリゾートホテルの温泉施設ですが、宿泊者以外の外来も利用可能な温泉施設があります。日本の最南端の温泉施設として、また秘境西表島唯一の温泉として非常に人気のある温泉施設です。温泉が出たのはずいぶんと前になりますが、外来も可能な温泉施設となったのは、まだまだほんの数年前で、モダンで洒落たムードのあるホテルが建っていました。温泉の施設はホテルの裏側で、入浴受付もその裏手にあります。館内に入るとまずはスリッパに履き替えますが、受付を過ぎて正面に浴場入口があります。まずは浴場の説明を受けます。中の脱衣所は棚にカゴが並んだシンプルなスタイルのため、外側に貴重品用のロッカーが用意されています。内湯とその先にある露天風呂は、水着は着用不可となり、水着に着替えて外に出ると、プールと混浴の大露天風呂があるそうです。まずは内湯に浸かります。こちらは小ぢんまりとしたもので、壁側に洗い場が並び、その反対側に湯舟があります。大人が5名も入れば十分な大きさの湯舟でした。その先の露天風呂もわりと小さめです。あまり開放的な雰囲気はありませんが、ムードはなかなかのもので、南国気分を味わうことのできる湯舟でした。さて、ここの温泉の一番の目玉は何といっても大露天風呂です。さっそく水着に着替えて外へと出ました。外にでるとまずは正面に大きなプールがあります。プールといっても長方形の競泳用ではなく、変形型のリゾートプールでした。真冬の1月に訪れましたが、何といっても常夏の島、プールは水ですが、晴れれば十分に泳げます。前日は竹富島のビーチで海に入っていたのですが、まったく寒くありません。今日は運悪く雨模様だったのでプールは寒いので諦めました。プールのすぐ上流側が露天風呂エリアです。広々と開放的な空間には小川沿いに長方形の小さな湯舟が2つ並び、そして奥へと進むと屋根付きの大きな岩風呂がありました。四角い方は日本最南端の温泉で、岩風呂の方は日本最西端の温泉だそうです。小さい方は湯舟がしょぼいですが、脇の小川が南国ムード満点で、開放感、ロケーションともに最高です。岩風呂は巨石に囲まれ、開放感は少ないものの独特でワイルドな雰囲気が刺激的です。また、岩風呂のすぐ隣には「西表島の銘水」と書かれた湧き水もありました。さて、気になる温泉ですが、湯は無色透明でしっとりとした感触とツルッとした肌触りがあります。わずかながら消毒臭がするのですが、それほど気になるほどでもないので良心的です。湯舟によって、ぬるかったり熱かったりするので、好みの温度で楽しむことができますが、けっこう温まった印象を受けました。温泉もしっかりと個性あるものですが、やはりこの立地条件と話題性というだけでも十分に訪れる価値があると思います。シーズンを外れていたためにのんびりと優雅に過ごせましたが、わりと人気もあるのではないかと思います。たまには南国で温泉リゾートでも楽しんでみてはいかがでしょう。
掲載: 2010/11/27
Data
  1. 所在地:沖縄県八重山郡竹富町高那
  2. 入浴 :2010年1月
  3. 泉質 :ナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉
  4. 泉温 :源泉32.2度
  5. 湧出量:毎分64リットル
  6. PH :7.3
  7. 蒸発残留物:4.38g/kg
  8. ラドン含有量:0.76x10-10Ci/kg
  9. 形態 :リゾート温泉 男女別
  10. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  11. 露天風呂:あり
  12. 開放度:☆☆☆☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆
  15. 野趣度:☆☆☆
  16. 秘湯度:☆☆☆
  17. 優雅度:☆☆☆
  18. 異色度:☆☆☆☆☆
  19. 人気度:☆☆☆☆
  20. 景色 :☆☆☆☆☆
  21. 総合評価:☆☆☆☆☆