群馬県
しおのさわおんせん・やまびこそう
塩の沢温泉・やまびこ荘
森の中でのんびりと過ごすのが一番
群馬県の南端にある上野村は、深い山々に囲まれた自然豊かな山村です。平成16年(2004年)に湯の沢トンネルが開通して、幾分かアクセスが楽になりましたが、それでも辺鄙な場所といった秘境感漂うところです。下仁田方面からトンネルを抜けてでるとすぐに国民宿舎の看板が見えてきます。案内に従って進んでいくと「やまびこ荘」に辿り着きます。辺鄙な場所のわりにはしっかりとした宿で、とても落ち着いた雰囲気の印象を受けます。館内に入って、脇の階段を登っていくとフロントとロビーがありました。この宿はもちろん宿泊施設ですが、日帰り入浴も積極的に受け付けているので気軽に立ち寄ることもできます。フロント脇に入浴券の自動券売機があることからも、その敷居の低さがうかがえます。浴場は売店をぬけた先にありました。浴場入口手前にはちょっとした休憩室もあり、ゆっくりと寛ぎながら過ごすことが出来そうです。脱衣所は棚にカゴが並びますが、貴重品用の小さなロッカーも用意されています。浴場に入ると、床から壁から湯舟まで、天然石や石タイルを駆使した洒落た雰囲気の浴室が広がります。ありきたりな御影石などではなく、いろいろな模様の石が使われているのが粋に感じます。洗い場は手前側にちょこっとあり、奥には大きな湯舟があります。湯舟からは少しずつ溢れ出ていて、床を流れていますが、その跡にクリーム色のような堆積物を確認できます。湯そのものは無色透明なのですが、温泉の成分が溶け込んでいるのでしょうね。さっそく湯舟に浸かりますが、サラサラとした軽い感じの湯で、とても気持ちいい湯です。特に気になる臭いなどもなく、消毒臭も気にならないほどです。浴室の奥には小さな水風呂とサウナもありますが、その脇に石組みの怪しい洞窟状の入口があります。そこを入ると、ぬるめの湯が浅く張られた洞窟風呂になっていました。そんなに蒸した感じでもなく、瞑想にふけながらのんびりと浸かることができるようです。ガラス戸の外側には露天風呂もあります。こちらは少し小ぢんまりとした岩風呂です。露天の前にはすぐ前は、もう森になっていて、視界は開けていませんが緑豊かな山の中の湯といった印象を受けます。場所柄、虫も多いのですがそれもまた醍醐味かもしれませんね。開放感はそれほど感じないながらも、マイナスイオンがいっぱいといった感じで、リラックスしながら浸かることができました。けっこうマイナーなイメージの宿ですが、雰囲気は非常によく、のんびりと静養しながら過ごすのに良さそうです。
掲載: 2010/11/27
Data
- 所在地:群馬県多野郡上野村楢原
- 源泉名:塩の沢温泉 やまびこの湯
- 入浴 :2010年5月
- 泉質 :二酸化炭素・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
- 泉温 :源泉11.0度
- PH :7.1
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :病後回復期、疲労回復、健康増進など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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