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長野県

あさまおんせん・とうとうあんびわのゆ

浅間温泉・湯々庵枇杷の湯

お殿様もお気に入り!伝説の温泉施設
松本駅からクルマで15分ほど、松本藩主の療養地として栄えた歴史ある温泉地が浅間温泉です。いくつかの温泉旅館が建ち並び、繁華街的な要素は少ないものの、静かでとても落ち着いた雰囲気の温泉地です。その最深部にある「湯々庵枇杷の湯」は、歴史の重みをそのまま感じることのできる日帰り温泉施設です。日帰り温泉施設ということで、気軽に利用できると思ってさっそくやってきました。ところが温泉街はけっこう道幅が狭く、そしてその最深部ということもあり、ちょっと道に迷ってしまいそうな複雑なところにありました。そしてやっと辿り着くと、そこにはちょっと格式の高そうな建物が建っているではありませんか。「えっ、日帰り温泉施設じゃないの?」と、一瞬躊躇してしまいますが、大丈夫です、ちゃんと安心料金の温泉施設です。それというのも、ここは元々、由緒正しい名旅館だったものがリニューアルして日帰り施設になったものだからです。文禄3年(1594)の開湯以来、松本藩主の御殿湯として大切に守られてきた温泉宿だったそうです。そんなわけでさっそく受付を済ませて館内に入ります。やはり外観だけでなく内装もまるで旅館のようです。休憩室まで趣きを感じる重厚なスタイルで、格式のようなものも感じます。廊下を抜けていくと浴場の入口がありました。浴場入口は下に降りる階段と、正面にあります。下が女湯で正面が男湯でしたが、定期的に男女が入れ替わるのだそうです。脱衣所は鍵付きの木造ロッカーが並びます。特筆するような変り種はありませんが、ここも落ち着いた雰囲気がありました。浴室に入ると、広めの洗い場スペースがあり、小さなサウナと水風呂とゆったりとした主浴槽があります。意外と地味でオーソドックスな印象をうけます。湯舟の湯は手前の飲泉口から注がれています。どうやらこの温泉は飲むこともできるようです。さっそく飲んでみましたが、まったく癖がなく、ごくごくと飲めてしまいます。味覚はありませんが、ミネラルウォーターを温かくしたような鉱物的な印象を受けました。見た目も無色透明で味覚や臭覚も特に目立つ要素もないのですが、実際に湯舟に浸かってみると、ツルツルっとした滑らかな感触がありました。なるほど、殿様も好きそうな肌触りですね(?)。内湯のすぐ外側には露天風呂もありました。こちらは桧造りの湯舟となっています。木のぬくもりを感じる湯舟で、こちらもなかなかいいですね。浴場は2階にあるので見晴らしが良さそうですが、目隠し用に(むしろ)で囲われているので、立ち上がらないと外の景色は見えません。外を覗き見ると、温泉街や住宅地を高台から望むような景色でした。風通しがいいのも清々しくて心地よいです。館内の温泉浴場は以上ですが、実は離れに野天風呂があります。こちらは御殿湯のあった場所に設けられたという岩風呂でした。そこそこの広さもあり、ワイルドな感じがいいですね。平日だったのでとても空いていましたが、これだけ雰囲気がいいと週末などはそれなりに人が多いかもしれません。落ち着いた雰囲気というのは変わりないでしょうから、是非ともお殿様になった気分で温泉を楽しみに出かけてみてください。
掲載: 2010/12/18
Data
  1. 所在地:長野県松本市浅間温泉
  2. 入浴 :2010年6月
  3. 泉質 :アルカリ性単純温泉
  4. 泉温 :源泉49.1度
  5. PH :8.8
  6. 蒸発残留物:411mg/kg
  7. 形態 :日帰り温泉施設 男女別
  8. 露天風呂:あり
  9. 開放度:☆☆☆
  10. 清潔度:☆☆☆
  11. 気軽度:☆☆☆
  12. 優雅度:☆☆☆
  13. 異色度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆☆