長野県
おおむろおんせん・まきばのゆ
大室温泉・まきばの湯
開放感抜群、日光浴と温泉浴を同時に楽しもう
長野駅からクルマで20分ほど、千曲川を見下ろす高台に大室温泉「まきばの湯」があります。長野電鉄屋代線の大室駅のすぐ近くなのですが、駅前という雰囲気はまるでなく、田園地帯を抜けた山の上にあるというイメージです。ここは日帰り温泉施設として平成14年(2002年)に新設されたばかりの新興温泉施設で、地下700メートルから湧き出る温泉と、サウナ施設が自慢とのことです。さっそく下調べをして行ってみることにしましたが、長野市街地からそんなに遠くないのにけっこう田舎の雰囲気です。ローカルな駅がありますが、非常に狭くて細い路地に入っていかないといけません。案内の看板が所々に立っているので迷うことはありませんが、本当にこんなところにあるのだろうかと不安になるほどです。駅のちょうど裏手あたりにある丘の上にあるのですが、急な坂道を登っていきます。すると駐車場がいくつかあり、その奥に温泉施設がありました。日帰り温泉施設ということですが、わりと小ぢんまりとした印象を受けます。しかしながら駐車スペースは沢山あるし、平日に訪れたにもかかわらずけっこう人がいっぱいいます。さっそく受付に向かうと、外から見えた建物は受付と飲食店、休憩室の建物になっているようで、中庭を挟んで奥に浴舎がありました。中庭にはイスやテーブルが並び、食事などができる休憩スペースにもなっているようです。小さな施設ですが、とても楽しい雰囲気を感じました。脱衣所に入ると、そこは木造のログハウスのような暖かみのある建物です。柔らかな木のぬくもりをコンセプトにしているようです。ロッカーはコイン返却式になっていて、鍵もかかるのでとても安心です。さっそく浴場に入ると、こちらも木目の鮮やかな木造スタイルです。わりと小ぢんまりとしたところなのですが、窓が大きくてとても明るい印象を受けました。湯は無色透明ですが、微妙に濁りがあるようにも感じます。また、髭剃りの跡や小さな傷が疼 くので、湯を少し舐めてみると、微かな塩味と強烈な苦味がありました。けっこう塩分の濃い温泉のようです。外には開放的な露天風呂もあります。こちらも木の湯舟ですが、何よりも目を奪われるのが、そのロケーションです。高台にあるので壁や塀などがなく、とてもダイナミックな印象です。目の前に桜の木があるので、景色が一望ってほどではありませんが、とにかく開放的な雰囲気です。天気も良かったので日光浴を兼ねながらじっくりと温泉を楽しんできました。それから外にはサウナ施設もあります。ところがこのサウナを利用するには、専用のＴシャツかバスローブを着用しなければなりません。それというのも、何とこのサウナは混浴になっているのです。サウナが混浴というのも非常に珍しいですよね。とても不思議な温泉施設です。露天風呂までは皆さん全裸なのですが、サウナに入るときに上を羽織って入るのです。なかなか面白い光景です。それにしても雰囲気もいいし開放的なところなので、やはり人気があるようです。週末などは芋洗い状態になるほど人気だそうなので、ゆっくりとしたいなら平日を狙ったほうがいいでしょう。
掲載: 2010/12/18
Data
- 所在地:長野県長野市松代町大室
- 入浴 :２０１０年６月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉
- 泉温 :源泉40.8度
- ＰＨ :７．８６
- 蒸発残留物:7172mg/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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