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群馬県

はたやおんせん・ささのゆ

幡谷温泉・ささの湯

ぬるめのツルツル湯が大量に掛け流し
沼田から国道120号線を尾瀬方面に向かうと、ところどころに温泉地があり、温泉好きには誘惑の多い地域となります。名瀑吹割の滝の少し上流、国道から少し逸れた県道沿いに「幡谷温泉・ささの湯」があります。この日は奥日光をまわっていたのですが、群馬県側から帰ろうと国道120号線を走っていたときに、たまたま看板を見つけたので立ち寄ってみたのでした。案内に従って信号を曲がり、片品川を渡るとすぐにありました。地方の温泉センターのようなものを想像していたのですが、実際に辿り着くとそこには民宿のような宿が建っていました。公衆浴場的な役割が強いようですが、宿泊も可能なようですし、やはり宿といった印象です。玄関を入るとすぐに受付があり、その奥に浴場の入口がありました。脱衣所はいたって素朴で、木造の棚とシンプルな洗面台があるだけで、けっこう小ぢんまりとしています。浴室はタイル張りのオーソドックスなタイプですが、壁にはイラストの描かれたタイルが埋め込まれていたり、床は赤い御影石のタイルであったり、また大きめの窓からは外の緑が見えたりと、雰囲気は悪くありません。また、洗い場の上には尾瀬湿原を描いた大きなタイル画があり、その柔らかな印象がホッとさせられます。決して狭くはないものの、小さくて落ち着いた様がとても和やかに感じます。湯舟は大きなものがあり、何とそこから大量に湯が溢れ出て浴室の床を流れていきます。湯量が豊富なのでしょうね、大量の掛け流しには驚きです。さっそく体を流して湯舟に浸かりますが、意外にもけっこうぬる目です。源泉は41.5度ということですが、湯舟は40度くらいでしょうかね。のぼせにくいので、ゆっくりとそしてじっくりと温泉を楽しむことができます。無色透明の湯はサラッとしながらも、ツルツルとした感触にいい浴感が味わえました。角にある湯の注ぎ口には飲泉用のコップも用意されていました。湯が新鮮である証拠ですね。さっそく飲んでみましたが、少し甘いような、そうでもないような、ミネラルウォーターのような感じです。比較的癖がないので、非常に飲みやすいですね。続いて外にある露天風呂にも行ってみます。こちらは大きな岩に囲まれた岩風呂になっていました。手前側にちょっとした屋根があるものの、奥は緑に囲まれていて、とても爽やかな雰囲気の露天です。湯の注ぎ口の上にはふくよかな顔をした二体の石像がありました。一体は書物を持ち、もう一体はお金を持っているので、この湯に浸かれば頭が良くなり、金運にも恵まれるってことでしょうか。とてもありがたい温泉ですね。それにしてものんびりとしたムードがたまらないです。ぬるい湯なので、ボーッとしながらいつまでも入っていたくなる温泉です。時間に余裕を持って訪れてみましょう。
掲載: 2011/02/06
Data
  1. 所在地:群馬県利根郡片品村幡谷
  2. 入浴 :2010年7月
  3. 泉質 :単純温泉
  4. 泉温 :源泉41.5度
  5. PH :8.3
  6. 蒸発残留物:0.50g/kg
  7. 成分総計:0.75g/kg
  8. 形態 :温泉施設 男女別
  9. 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
  10. 露天風呂:あり
  11. 開放度:☆☆☆
  12. 清潔度:☆☆☆
  13. 気軽度:☆☆☆
  14. 景色 :☆☆☆
  15. 総合評価:☆☆☆