1. トップページ
  2. 温泉天國のススメ
  3. 大鰐温泉・青柳会館

青森県

おおわにおんせん・あおやぎかいかん

大鰐温泉・青柳会館

誰もがゆったりのんびり、地元の温泉浴場
青森県の内陸部にある大鰐温泉は、「津軽の奥座敷」として古くから知られる名湯です。円智上人により800年以上前に発見されたという伝説もあり、江戸時代には津軽藩主がたびたび湯治に訪れたという、由緒正しい老舗の名湯となっているようです。明治時代には活気ある温泉街として賑わいを見せていて、今でも数々の旅館が建ち並んだ大きな温泉街を形成しています。また、市街地にはいくつもの公衆浴場があり、地域の方々のお風呂として毎日利用されているそうです。青柳会館も公衆浴場のひとつですが、なんともお風呂らしくない名前の浴場です。さっそく地図を頼りに訪れてみましたが、市街地は道幅が狭いうえに入り組んでいて、一方通行も多いので注意が必要です。ここに行くにもちょっと考えながらいかないといけませんね。辿り着いてみると、鉄筋のけっこう大きなビル型の建物です。ちょっと年季を感じる鄙び加減が、とてもローカルなムードを感じさせていました。ちなみにここにはすぐ隣に駐車場があります。他の浴場は駐車スペースのないところもあるので、車での旅行者にとってはありがたいですね。玄関を入ると番台でおばあさんが番をしています。自動券売機で入浴券を購入して渡すシステムです。男女浴場の入口前には小さな休憩エリアがありますが、2階にも大広間や小部屋の休憩所があるそうです。脱衣所は木製の棚にカゴが並んでいました。オーソドックスな銭湯スタイルで、奥のガラス戸の先が浴室になっています。天井には大きな扇風機というか、シーリングファンがあって、けっこう涼しくて風呂上りにも良さそうです。浴場は内湯のみのシンプルなタイプで、外壁側に洗い場が5つほどあります。洗い場の数は少ないですが、それぞれゆったりと間隔が取られていました。湯舟は大きめのものがひとつです。隅のパイプからトロトロと無色透明の湯が注がれていて、そのまま大量に湯舟から溢れ出ていました。こういった公衆浴場というのは、なんとも贅沢に湯を使ってますよね。浴室は男女の壁が半透明になっています。まったく透けることはありませんが、人の気配を感じるので、寂しさがありませんね。外側はガラス窓も大きくて、採光豊かでとても明るい室内です。街中にあるので景色は見えず、ガラスも曇りガラスになっているのですが、明るいというだけでもいいものです。湯は非常にサラサラとしているのに、しっとりとした肌に潤いを感じさせるような湯でした。あまり癖がないので、子どもから老人まで安心して入れる湯だと感じました。
掲載: 2011/03/06
Data
  1. 所在地:青森県南津軽郡大鰐町
  2. 源泉名:大鰐統合源泉(青柳3号、植田2号、赤湯2号、石原)
  3. 入浴 :2010年8月
  4. 泉質 :ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
  5. 泉温 :源泉68.0度
  6. 湧出量:毎分940リットル
  7. PH :6.97
  8. 蒸発残留物:2.449g/kg
  9. 形態 :公衆浴場 男女別
  10. 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
  11. 露天風呂:なし
  12. 開放度:☆☆
  13. 清潔度:☆☆☆
  14. 気軽度:☆☆☆
  15. 地元度:☆☆☆☆☆
  16. 景色 :☆
  17. 総合評価:☆☆☆