青森県
あさむしおんせん・えきまえあしゆ
浅虫温泉・駅前足湯
電車の待ち時間を有効利用。駅前の足湯施設。
浅虫温泉は平安初期に慈覚大師によって発見されたという言い伝えのある歴史ある温泉地です。発見当初は布を織る麻を蒸すのに使われていて、入浴に利用することはなかったそうです。平安後期から鎌倉初期あたりから入浴にも利用されるようになったそうです。「浅虫」は、「麻蒸」から来ているようですね。浅虫温泉はいくつもの温泉宿が建ち並ぶとても賑わう温泉地で、「青森の奥座敷」とも呼ばれているそうです。JR東北本線「浅虫温泉駅」があり、非常にアクセスも便利なところです。浅虫温泉駅のロータリーの一角には誰でも利用できる足湯施設があります。駅を降りるとすぐ左手、ロータリーの奥の方に屋根のついた細長い足湯が見えます。カーブを描くように細長い湯舟で、コンクリートの腰掛があり、10人程度の人が利用できるようになっていました。湯は無色透明で、サラッとした熱めの湯です。足湯はやっぱり熱くないといけませんよね。右奥から注がれているので、ぬる目が好きな人は左奥へと行けば次第にぬるくなります。湯舟の目の前には岩場に松の木があり、ミニチュア庭園のような演出がされているのも魅力的です。けっこう足湯施設も場所によって様々で、ただ単に足を浸ける浴槽があるだけで殺風景なところもあったかと思うと、見晴らしもよくユニークな工夫を凝らしている足湯もあったりもします。やっぱり足湯といえども、和みたいものですよね。松の木の下の大きな岩の間から湯が流れていて、目の前を小川になって流れています。こうやって目で楽しむのもいいでしょう。ところがその流れている小川も温泉のようです。湯気が出ているので触ってみると、けっこう熱いです。どうやら、熱い温泉を小川で冷ましてから、足湯の湯舟へと流しているようです。なるほど、これなら湯を冷却する役目と、目を楽しませてくれる役目と、一石二鳥ですね。自然冷却なので、外気温によって温度にばらつきがあると思いますが、足湯としてはちょうどいい湯加減でした。うまく調整できるようになっているのかもしれません。駅前という場所柄、列車の時間に余裕がある場合に立ち寄ってみてはいかがでしょう。また、駅のすぐ目の前は道の駅もあるので、ドライブの途中に足を休ませてみるのもいいと思います。ちなみに、以前は24時間利用できたそうですが、夜間は防犯上の理由により利用できなくなってしまったそうです。いたずらをする人、ゴミを散らかす人、バカ騒ぎする人など、理解できない行動をとる人が多いようです。みんなで利用するものなので、節度をもって楽しみましょう。
掲載: 2011/03/13
Data
- 所在地:青森県青森市浅虫
- 入浴 :2010年8月
- 形態 :足湯施設 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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