岩手県
しどたいらおんせん・ほてるしどたいら
志戸平温泉・ホテル志戸平
天然の岩肌が剥き出しになったワイルドな内湯
志戸平温泉は花巻南温泉郷にある古くから知られる温泉地です。温泉の発見は平安時代とも言われていますが、湯治場として栄えるようになったのは江戸時代からのようです。ホテル志戸平は、大きくて豪華な老舗の温泉旅館です。とにかく人気の温泉ホテルということで、いつも大勢の客で賑わうホテルです。やはり何と言ってもこのホテルの自慢はバラエティ豊かな大浴場です。いくつもの浴槽が広がりとても優雅な湯巡りを館内でできるという、とても規模の大きな浴場が売りとなっています。ここの浴場は宿泊だけでなく日帰りでの入浴も可能で、そちらもまた人気があるようです。広い駐車場から館内に入ると、自動ドアの前に自動券売機があり入浴券を購入する仕組みとなっていました。浴場は渓谷風呂の「日高見の湯」と、長さが25メートルという大浴槽がある「天河の湯」があり、それぞれ場所が異なるようです。男女が定期的に交替するそうで、今回は日高見の湯に入ることになりました。エントランス部分は5階になっていて、日高見の湯は3階にあるようです。天河の湯は1階と案内されていました。エレベータで降りていき、浴場の暖簾をくぐると広い脱衣所がありました。脱衣所にはいくつもの温泉分析表が掲げられています。見てみると源泉名が違っていたり温度が違っているので、いくつも源泉があるようです。とても贅沢ですね。さっそく浴場に入ると、まずは洗い場と大きな浴槽、小さな浴槽などが並び、大きなガラス窓の外には渓谷を見下ろすように川が流れています。なるほど、なかなか雰囲気のいい浴場だなぁと思いましたが、これだけにしては規模が普通すぎます。実はまだ奥にも浴場があるのです。奥の部屋へと進むと、1・2階が吹き抜けになった大きな浴場があり、そのまま奥へと進むと檜の露天風呂があり、下の階段を降りるとまた湯舟がたくさんあります。しかも、その浴室の壁を見ると、ゴツゴツとした大きくダイナミックな天然岩なのです。渓谷の斜面をそのまま壁として利用しているようです。なんともすごい演出ですね。その荒々しい壁を見上げるように湯舟に浸かりながら温泉を楽しむことができるのです。湯舟は大きな湯舟の他に、サウナや掛け流し風呂、壺湯がありました。壺湯は3つ並んでいましたが、熱い湯、ぬるい湯、水と三種類並んでいました。ひとつひとつ全ての湯に入っていると、あっと言う間に時間が経ってしまいます。なんとも楽しくて豪華な温泉です。ちなみに湯は無色透明で、ほとんど癖のない大人しい湯です。サラッとしていて、軽い感じもしますが、あまり特徴となるようなものはありません。湯は控えめですが、ダイナミックな浴場を満喫することができました。
掲載: 2011/03/26
Data
- 所在地:岩手県花巻市湯口字志戸平
- 源泉名:(1)喜久の湯、(2)まつの湯、(3)たけの湯
- 入浴 :2010年8月
- 泉質 :(1)ナトリウム-硫酸塩、塩化物泉、(2)単純温泉、(3)単純温泉
- 泉温 :(1)源泉73.2度、(2)源泉60.7度、(3)源泉71.5度
- PH :(1)8.2、(2)8.3、(3)8.3
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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