宮城県
あきうおんせん・ほてるくれせんと
秋保温泉・ホテルクレセント
スポーツでリフレッシュ、温泉でリラックス
奥州三名湯のひとつ秋保温泉は、仙台の市街地からもアクセスが便利で、沢山の大型温泉旅館の並ぶ人気の温泉地です。ホテルクレセントは、温泉街から少し離れた、県道沿いに建つリゾートホテルです。離れたといっても、温泉街とは名取川を挟んで反対側に建つようなイメージですかね。リゾートホテルと謳うだけあって、とても大きくて立派な建物で、館内にレストランや小さなギャラリーなどもあるようです。なかなか雰囲気が良さそうなので、是非とも宿泊してみたいのですが、今回は立ち寄りで入浴することにしました。エントランスに向かうと、そこには大きな七夕の飾りが並んでいます。もう8月中旬なのに七夕かい?って思うでしょうが、仙台では旧暦、月遅れである8月7日に行う「仙台七夕まつり」が有名なところです。ちょっと時期がずれてしまっていましたが、猛暑の続く8月中旬でもまだまだ余韻の残る時期なんですね。仙台の七夕雰囲気を味わいつつエントランスに入ると、これもまた広々としたロビーが広がっていました。浴場は地下に降りたところにあります。地下といっても河畔の斜面沿いに建つ宿なので、浴場も地上ですので安心です。さっそく浴場に入ると、意外にもシンプルな感じに驚きます。手前側の壁際に洗い場が並び、反対側には横に細長い大きな湯舟がひとつ、そして窓際にジャグジーバスがあるだけの、とてもシンプルなものなのです。豪華な印象のホテルだけに、とてもゴージャスな浴場を想像していたのですが、期待はずれでした。そして、内湯のみで露天風呂もないのですが、窓ガラスがとても大きく、ゆったりと外の景色を眺めることもできます。外の景色といっても、名取川を見下ろすような景色ではなく、目の前の緑を眺めるような地味な景色です。なんだかシンプル過ぎてつまらないなぁと思いつつも、さっそく湯舟に浸かってみます。真夏の暑い時期だったので、湯もけっこう熱く感じましたが、それでも慣れてしまうと少し熱い程度で、しっかりと浸かることができました。透き通るように綺麗な無色透明の湯ですが、わりとしっとりとした温泉らしいキメ細かな感じがあり、急に汗が噴き出るほどあたたまります。循環濾過はされているのでしょうが、けっこう大量に掛け流されているような感じなので、ちょっと湯を舐めてみると、これがまたマロヤカな塩味と、強烈な苦味がありました。脱衣所の説明を読むと、加水もけっこうしているようですが、湯口には熱湯の注がれる筒があるので、こちらは源泉かもしれません。大きなホテルのわりには、しっかりとした湯の使い方をしているようで、これなら温泉にこだわりを持っている人でも満足することでしょう。シンプルな浴場ながらも、とても贅沢な気分で湯を楽しむことができました。ホテルのすぐ目の前にはスポーツ公園もあり、ホテルに滞在しながらスポーツを楽しむ方が多いようです。汗を流したあとにゆっくりと疲れをとって、この湯で癒すと効果もありそうですね。
掲載: 2011/04/02
Data
- 所在地:仙台市太白区秋保町湯元字行沢
- 源泉名:春秋の湯
- 入浴 :2010年8月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉
- 泉温 :源泉66.2度
- PH :7.5
- 蒸発残留物:6618mg/kg
- 形態 :リゾートホテル 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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