茨城県
あじがうらおんせん・のぞみ
阿字ヶ浦温泉・のぞみ
風水を考慮した浴槽の配置で運気もアップ
阿字ヶ浦は、ひたち海浜公園のすぐ近くにある広い砂浜で有名な海岸です。夏の海水浴シーズンになると、大勢の人で賑わいとっても活気あるところです。また、阿字ヶ浦は新鮮な海産物を味わえることでも有名で、漁港の近くには一般の人も買うことができる市場があり、四季を通して旬の新鮮な食材を安く手に入れることができ、これもまた魅力となっています。海水浴場からすぐ、民宿が建ち並ぶ一角に日帰り温泉施設の「のぞみ」があります。そんなに大きな施設ではないようにも感じつつも、三階建ての内容のぎっしりと詰まった立体的な建物になっていて、その豪華さが売りとの評判の温泉施設です。海水浴の帰りに気軽に立ち寄れるので、とても便利な立地にあります。夏の終わり、人のまばらになったウィークデーの海水浴帰りに寄ってみました。近くまで寄ってみると、その派手というか豪華な印象に驚きます。レンガ調のつくりで、凝った感じの装飾など、豪華な演出もあってとても気合いが入っています。階段を登って2階にあがったところに受付がありました。料金はけっして安くはありません。シューズロッカーの鍵と引き換えに脱衣所のロッカーキーを渡されるシステムとなっていました。それなりに設備にお金もかけているようなので、あとは温泉がどのようなものか気になります。2階には休憩所も完備していて、さらに個室の休憩室も3階にはあるようです。食事処もあり、立地を活かした魚介類のメニューも豊富なようです。脱衣所はスチールロッカーで、けっこう大きめのロッカーだったので、多少の荷物は入りそうです。浴場に入ると、手前側に洗い場が並び、正面に大きな湯舟と水風呂がありました。洗い場は座椅子が固定の石になっています。湯舟は広くてゆったりとしていて、雰囲気も悪くないけど、ちょっと内湯は狭い気がします。もちろんちっとも狭くはないのですが、こんなものかって感じです。ところが、内湯の隅にはなにやら小さな扉が2つありました。かがんで入らないと入れないような小さな扉です。こちらはどうやらサウナのようです。手前側のは高温サウナで、もうひとつは蒸し風呂となっています。さっそく蒸し風呂に入ります。こちらは入口は小さいけど、中は意外に広くてびっくりしました。部屋の中央に木炭を山盛りにしたような場所があり、熱気がムンムンとしています。また、隅には観音様らしき仏像がありました。なかなか凝った造りになっていますね。そしてそろそろ出ようと思ったら、扉が2つあります。先ほどとは別の方向にあり、そちらから出てみると、露天の水風呂へと出られました。そして、この露天風呂ですが、こちらはいくつも湯舟があって、とてもバラエティ豊かです。壺湯が大小2つならんでいたり、岩風呂があったり、桧風呂があったりと、内湯以上に楽しさいっぱいです。そして香り湯というミストサウナのようなものがあったり、洞窟のような湯舟があったりと、遊び心もいっぱいです。ウキウキしながら巡っていると、さらに奥にも湯舟があります。こちらは海に面したところに岩風呂があり、ここの湯だけ真っ赤な湯になっています。内湯も壺湯もその他の湯舟もすべて温泉のようで、薄茶色に濁った湯だったのですが、こちらはオレンジというか赤茶色で透明度も3〜4センチほどでしょうか。かなり濃厚な印象です。ちなみに、どの湯舟もツルツル感が強く、その上、塩分を豊富に含んでいるようで塩辛い湯です。この赤茶色のは、さらに鉄分もたっぷり含んでいるのでしょう。とても面白いです。そして、一番海側にある湯舟ということで、景色にも考慮しているようです。海岸からは少し離れてはいるものの、高い位置にあることもあり、とても眺めはいいです。心地よい風も吹いていて、とても過ごしやすいのもいいですね。ちなみに、風水にちなんだ配置を心がけているそうで、いろいろと説明がありましたが、よくわかりませんでした。風水はどうであれ、とにかくアグレッシブな雰囲気の温泉浴場で、しかも泉質も良好、なかなかの温泉施設だと感じました。
掲載: 2011/04/10
Data
- 所在地:茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町
- 入浴 :2010年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物強塩泉(高張性・中性・温泉)
- 泉温 :源泉40.2度
- 掘削深度:1504メートル
- PH :7.4
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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