三重県
きほくせんねんおんせん・ほてるときのざ
きほく千年温泉・ホテル季の座
熊野灘の雄大な眺めとグルメと天然温泉
風光明媚な海岸線が続く紀北町の紀伊長島は、景色だけでなく新鮮な海の幸や熊野観光の拠点としてアクセスも便利なところです。そして、そんな旅のひとときに安らぎを与えてくれるのが天然温泉です。ホテル季の座は、紀伊長島駅の東側、城の浜海水浴場に面した優雅な観光旅館です。夏のシーズンになると、たくさんの海水浴客で賑わうレジャースポットで、グルメの宿としても人気があるそうです。また、「きほく千年温泉」という天然温泉が楽しめるのも魅力のひとつです。今回は、海で遊んだついでに立ち寄りで温泉を楽しむことにしました。真夏のシーズン中ということもあり、いつもは静かな海辺ですが、たくさんの観光客でいっぱいです。広々としたホテルの駐車場も海水浴客のクルマで溢れかえっていました。駐車場利用には料金がかかりますが、ホテルのレストランや温泉利用者はフロントで返金されるシステムととなっていました。ホテル内に入ると、とても煌びやかで豪華な印象を与えるロビーに驚きます。純和風をイメージしたつくりになっているようですが、近代的でもあり、また品格を漂わせる高級感があります。日帰りで利用するのはちょっと場違いな雰囲気を感じながらも温泉浴場に向かいます。案内に従い館内の奥へと向かうと、浴場の手前に足湯施設の「一福」がありました。中庭に面した一角に小部屋があり、そこに足湯があるのです。少し熱めの湯がさっぱりと気持ちよく、とても風情のある足湯です。奥の浴場に向かうと、男女別の浴場入口前にちょっとした休憩所がありました。湯上りの待ち合わせに便利ですね。脱衣所は可もなく不可もなく、清潔的でゆったりとしています。洗面台にはヘアトニック、化粧水、シェーバーなど、アメニティも充実していました。浴場はまず内湯があります。意外と小ぢんまりとした雰囲気で、どちらかというと小規模の浴場です。内側に回りこむように洗い場があり、そして窓際に湯舟がひとつあるだけです。床は御影石のタイルですが、湯舟の縁は木製になっています。無色透明の湯がトロトロと注がれていました。塩分を含んだ温泉のようで、肌に馴染むようなキメ細かな印象を受ける湯です。ガラス戸の外には露天風呂があります。こちらも小さいですが、岩風呂になっていて、また2つの壺湯がありました。規模は小さいものの、落ち着いた雰囲気がとても優雅で、また滑らかな温泉がたまりません。浴場からの景色は、ちょっとした囲いがあるものの、その先はすぐ海のようです。海で遊んでいる人たちの声や、潮騒を感じることができました。立ち上がると海岸の景色も眺められるので、小規模ながらも優雅な印象を受けました。しかしながら優雅な宿の規模に比べると浴場はちょっと小さいなぁと思っていたのですが、どうやら別に大浴場があるようです。そちらは建物の2階にありました。女湯はさらに上のようです。大浴場は内湯のみのようですが、さすがに広々としています。また、弧を描くように丸みを帯びた外壁は、天井まで続く大きなガラス窓です。しかも、その先に広がるのは先ほどよりも少し高い位置から眺める海の様子です。目の前の建物が少し邪魔をしますが、内湯ながらも開放感を感じる眺めで、パノラマ景色を眺めているようです。ちなみに、このほかにも貸切の露天風呂もあるそうです。グルメの方も気になるし、宿の雰囲気は格別なので、是非とも宿泊してゆっくりと過ごしてみたいと感じました。
掲載: 2011/10/23
Data
- 所在地:三重県紀北町城ノ浜
- 入浴 :2011年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(低張性・中性・温泉)
- 泉温 :源泉34.5度
- 湧出量:毎分40リットル
- PH :7.2
- 形態 :観光ホテル 男女別
- 効能 :切り傷、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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